公益財団法人 生命保険文化センター

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リスクに備えるための生活設計
老後

民間の個人年金保険の目的と加入率は?

老後の生活資金準備

民間の個人年金保険は、老後の生活資金準備を主な目的としたものです。個人年金保険の種類や受取期間など契約内容をよく確認し、自分のニーズに合ったものを選択しましょう。なお、個人年金保険は「一定期間受け取るタイプ(確定年金)」と「一生涯受け取るタイプ(保証期間付終身年金)」に大別されます。

例えば、老後の生活資金準備には次のようなニーズがあります。

  • 退職後、公的年金受取開始までの生活費を充実させる準備がしたい。
    ⇒ 一定期間受け取るタイプ(確定年金)を公的年金受取開始までの「生活費の充実資金」として活用できます。
  • 公的年金だけでは生活費が足りない。不足分を準備したい。
    ⇒ 一生涯受け取るタイプ(保証期間付終身年金)を公的年金などの「上乗せ資金」として活用できます。

公的年金を66歳以降に繰り下げて年金額を増やし、繰下げ受給開始までの生活費を充実させる資金として確定年金を活用することも考えられます。

 <参考> 老齢年金の繰上げ・繰下げ受給について知りたい

老後の生活資金は安全性・確実性を基本に準備しますが、市場リスクをともなう外貨建て個人年金保険や、下記の変額個人年金保険などもあります。

 「個人年金保険」のページへ

変額個人年金保険

安全性を求めると運用の成果が上がりにくいのも事実です。
リスクをともなうがリターンも期待できる変額個人年金保険もあります。
これは、年金額や解約返戻金額などが運用実績によって変動するもので相対的に高い収益性を求める場合に向く保険商品ですが、将来の受取総額が払込総額を下回る場合があるなど、利用にあたっては仕組みをよく理解する必要があります。
外貨建ての変額個人年金保険などもあります。

 「変額個人年金保険」のページへ

個人年金保険の加入率は18.9%

個人年金保険の加入率の推移

生命保険文化センターが行った「生活保障に関する調査」によると、個人年金保険の加入率は、2022(令和4)年は18.9%となっています。前回調査(2019(令和元)年、21.7%)と比較して、2.8ポイント低下しました。

個人年金保険の加入率

  • 民間の生命保険会社やJA(農協)、県民共済・生協等のいずれかに加入した人の割合
  • 調査対象者の年齢は、2022(令和4)年は18歳から79歳、2019(令和元)年以前は18歳から69歳。

<生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/2022(令和4)年度>

個人年金保険の加入率(性・年齢別)

個人年金保険の加入率を性・年齢別にみると、男女とも50歳代の加入率が最も高く、男性では23.7%、女性では25.2%となっています。

個人年金保険の加入率(性・年齢別)

  • 民間の生命保険会社や郵便局、JA(農協)、県民共済・生協等のいずれかに加入した人の割合

<生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/2022(令和4)年度のデータをもとに作成>