公益財団法人 生命保険文化センター

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ご挨拶

 我が国では、人生100年時代を迎えるとともに、少子高齢化・人口減少等の構造変化やライフスタイルの多様化が進行し、あらゆる世代において、一人ひとりが金融リテラシーを向上させ、主体的に生活設計を行い、自助努力や共助による生活保障の準備を行うことの重要性が高まっています。加えて、新型コロナウイルス感染症の経験、大地震や台風・豪雨等の自然災害の発生、国際的な緊張の高まり等により、リスク全般に対する国民の意識と社会保障制度への関心が一層高まっています。

 このような中、当センターは、デジタル化の進展等による社会経済活動の変化に柔軟に対応しつつ、「消費者啓発・情報提供活動」「学術振興事業」「調査・研究活動」の3つの分野で、皆様のご期待に沿えるよう活動してまいります。

 「消費者啓発・情報提供活動」では、本年度も学生からシニア層まで各世代に合わせた活動を推進します。
 中学生から大学生までを対象とした生命保険実学講座については、新学習指導要領や成年年齢引下げの実施を踏まえ、あわせて教員の方々との意見交換等を通じ、学校現場に即した、より効果的なものとしてまいります。大学生向けには、アクティブ・ラーニングの要素を取り入れた新たな講座を展開してまいります。
 実学講座や学習会等においては、対面による講座とあわせて、ご要望に応じて、コロナ禍を通じて定着したオンライン講座やオンデマンド講座も活用してまいります。
 また、昨年度第60回の節目を迎えた中学生作文コンクールにおいては、作文への取組みをサポートする各種動画を更に充実させ、当センター公式YouTubeチャンネルでご提供するとともに、中学生の皆さんへのチラシを新たに作成するなど、当コンクールのさらなる普及を図ってまいります。
 なお、若年社会人向けの生活設計・生活保障教育や、中高年層の関心が高い、セカンドライフを見据えた生活設計や経済的な準備等に関する啓発にも注力してまいります。

 「学術振興事業」では、既存の研究会に加えて、家族の形が多様化する時代における生命保険のあり方をテーマとした研究会を発足させます。
 また、生命保険論集での査読論文・英語論文の受け入れや、学部生や修士課程の大学院生を対象に当センターのアンケート調査を分析した論文の公募を開始するなど、保険研究活動の活性化や保険研究の裾野の拡充を図ります。
 なお、各種研究会やセミナー等の運営に当たっては、引き続きオンラインも含めて開催方法を柔軟に検討し、学界・実業界の交流の促進に努めてまいります。

 「調査・研究活動」では、本年度は、2020年度に続き2回目となる「ライフマネジメントに関する高齢者の意識調査」を実施し、高齢者の生活実態や意識等に関する基礎資料を内外に提供してまいります。また、2024年度実施の「生命保険に関する全国実態調査」(第21回)に向け、企画案の策定を行います。

 当センターは本年度も、これら生命保険制度の健全な発展のための諸事業を通じ、国民生活の安定向上、国民の利益の増進に寄与してまいります。

2023年4月1日