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先進医療とは? どれくらい費用がかかる?

厚生労働省が認めた高度な医療技術

特定の大学病院などで研究・開発された難病などの新しい治療や手術などは、ある程度実績を積んで確立されると、厚生労働省に「先進医療」として認められます。

先進医療は、公的医療保険の対象にするかを評価する段階にある治療・手術などです。
評価の結果、公的医療保険の対象となったり、対象から外れたりするなど先進医療の内容は時とともに変化します。
2022年2月1日現在、先進医療は81種類となっています。

先進医療の技術料は全額自己負担

先進医療の技術料は公的医療保険の対象外で、全額自己負担になります。その他の診察料、検査料、投薬料、入院料などは公的医療保険が適用されます。

なお、厚生労働省に届け出た医療機関以外で先進医療と同様の治療・手術などを受けても先進医療とは認められません。

また、医療技術ごとに対象となる症状等があらかじめ決まっていますので、該当しなければ先進医療とは認められません。

先進医療と認められない場合は、全てが公的医療保険の対象外となり、診察料を含め全額自己負担となります。

【例】会社員(70歳未満・月給27万円以上51.5万円未満)で、1ヵ月の医療費が200万円、
   うち先進医療の技術料が100万円の場合

月給は「標準報酬月額」の範囲を指します。標準報酬月額は26万円・28万円など50等級に区分されていて、例えば標準報酬月額26万円は月給(報酬月額)25万円以上27万円未満の範囲を示しています。

先進医療の技術料は全額自己負担

注:このケースでは、患者の自己負担30万円のうち21万2,570円は高額療養費として給付されるので、
実際の医療費の自己負担額は8万7,430円になる。

最終的な患者の自己負担額先進医療の技術料100万円+8万7,430円=108万7,430円

先進医療の例

先進医療技術技術料(1件当たり平均額)平均入院期間年間実施件数
高周波切除器を用いた子宮腺筋症核出術 300,857円 10.2日 105件

陽子線治療

2,649,978円 15.7日 1,285件

重粒子線治療

3,186,609円 5.2日 683件
抗悪性腫瘍剤治療における薬剤耐性遺伝子検査 38,424円 47.3日 226件

ウイルスに起因する難治性の眼感染疾患に対する迅速診断(PCR法)

27,863円 4.0日 614件

多項目迅速ウイルスPCR法によるウイルス感染症の早期診断

47,378円

97.4日

52件

MRI撮影及び超音波検査融合画像に基づく前立腺針生検法

108,183円 2.6日 1,338件
細胞診検体を用いた遺伝子検査 75,610円 7.1日 459件

<中央社会保険医療協議会「令和3年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について」/令和3年12月8日を元に技術料を算出>

先進医療の実績

実績報告
対象期間
先進医療
技術数
実施医療
機関数
全患者数総金額保険外併用療養
費の総額
(保険診療分)
先進医療費
用の総額
全医療
費のうち先進
医療分の割合
2020.7.1

2021.6.30
83種類 267施設 5,843人 約102.9億円 約41.0億円 約61.9億円 60.2%

注:

  1. 1施設で複数の先進医療技術を実施している場合でも、1施設として計上。
  2. 1施設で先進医療Aと先進医療Bの両方を実施している場合でも、1施設として計上。

<中央社会保険医療協議会「令和3年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について」/令和3年12月8日>

関連項目