生活基盤の安定を図る生活設計
家計・資産形成
収入に対して、税金や社会保険料など非消費支出の占める割合は?
実収入に対して非消費支出は約17.7%
実収入に占める非消費支出の割合(総世帯のうち勤労者世帯)
総務省「家計調査年報」の2024(令和6)年平均をみると、総世帯のうち勤労者世帯(平均世帯人員2.45人、世帯主の平均年齢48.1歳)の実収入は、1世帯当たり1カ月平均542,886円でした。
直接税や社会保険料などの非消費支出は1カ月平均96,289円で、実収入に占める非消費支出の割合は約17.7%となり、前年より0.7ポイント下がりました。
<総務省「家計調査年報」/2015年から2024年>
社会保険制度と保険料
社会保険制度は、年金や医療、介護など、国の公的サービスなどを受けられる制度です。原則すべての人が該当する制度に強制加入(一部、年齢などに所要件あり)となり、保険料を負担することになります。こうした社会保険に対する保険料を「社会保険料」といいます。社会保険料は、主に収入に保険料率を掛けて算出されます。
社会保険料が発生する社会保険には次のようなものがあります。所得税の源泉徴収票や給料明細書などで確認してみましょう。
会社員・月給40万円の人の保険料例(40歳・東京都の協会けんぽの被保険者・一般事業)
- 標準報酬月額41万円で計算。標準報酬月額とは、厚生年金や健康保険・介護保険の保険料計算に用いられる段階的に区切りのよい幅で区分された報酬額。
- 厚生年金保険料(41万円×9.15%=37,515円①)
- 健康保険料+介護保険料(41万円×5.75%=23,575円②)
- 雇用保険料(40万円×0.55%= 2,200円③)標準報酬月額ではなく、月々の賃金総額を用いて計算。
- ①・②・③の合計(63,290円)