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リスクに備えるための生活設計
介護

認知症患者はどれくらい?

65歳以上の6人に1人が認知症患者

高齢化の進展とともに、認知症患者数も増加しています。「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」の推計では、2020年の65歳以上の高齢者の認知症有病率は16.7%、約602万人となっており、6人に1人程度が認知症有病者と言えます。

認知症の人の推定人数・有病率の将来予測

認知症の人の推定人数・有病率の将来予測

「各年齢の認知症有病率が上昇する場合」は、糖尿病(認知症の危険因子)有病率が、2012年から2060年までに20%上昇すると仮定したものです。
<内閣府「平成29年度版高齢社会白書」>

認知症は脳の病気

認知症はさまざな原因により脳細胞が死んだり働きが悪くなって記憶・判断力の障害が起こり、生活に支障をきたす病気です。 単なる「加齢によるもの忘れ」とは違います。

「加齢によるもの忘れ」と「認知症によるもの忘れ」の違い(一例)

 加齢によるもの忘れ認知症によるもの忘れ
体験したこと 一部を忘れる
(例)朝ごはんのメニュー
すべてを忘れている
(例)朝ご飯を食べたこと自体
もの忘れの自覚 ある ない
探し物に対して (自分で)努力して見つけようとする 誰かが盗ったなどと、他人のせいにすることがある
日常生活への支障 ない ある
症状の進行 極めて徐々にしか進行しない 進行する

<政府広報オンライン「もし、家族や自分が認知症になったら 知っておきたい認知症のキホン」/平成30年2月>

周囲の現実を正しく認識できない

認知症には、「中核症状」と「行動・心理症状」の2つの症状があります 。
「中核症状」は、脳の神経細胞が死んでしまうことにより発生する次のような症状で、周囲の現実を正しく認識できなくなります。
また、「行動・心理症状」は、本人の性格や環境、人間関係などによって引き起こされるうつ状態や妄想といった心理・行動面の症状です。

認知症の中核症状と行動・心理症状

中核症状記憶障害 新しいことを記憶できず、ついさっき聞いたことさえ思い出せなくなる。さらに、病気が進行すれば、以前覚えていたはずの記憶も失われる。
見当識(けんとうしき)障害※ まず時間や季節感の感覚が薄れ、その後に迷子になったり遠くに歩いて行こうとしたりするようになる。さらに病気が進行すると、自分の年齢や家族などの生死に関する記憶がなくなる。
※見当識(けんとうしき)・・・現在の年月や時刻、自分がどこにいるかなど基本的な状況を把握すること
理解・判断力の障害 思考スピードが低下して、二つ以上のことが重なると話している相手が誰かわからなくなるなど考え分けることができなくなるほか、些細な変化やいつもと違うできごとで混乱を来す、などの症状が起こりやすくなる。例えば、倹約を心がけながら、必要のない高額商品を購入したり、自動販売機や駅の自動改札・銀行ATMなどの前でまごついたりしてしまうようになる。
実行機能障害 買い物で同じものを購入してしまう、料理を並行して進められないなど、自分で計画を立てられない・予想外の変化にも柔軟に対応できないなど、物事をスムーズに進められなくなる。
感情表現の変化 その場の状況がうまく認識できなくなるため、周りの人が予測しない、思いがけない感情の反応を示すようになる。
行動・心理症状 本人がもともと持っている性格や環境、人間関係など様々な要因がからみ合って起こる、うつ状態や妄想といった心理面・行動面の症状。

<政府広報オンライン「もし、家族や自分が認知症になったら 知っておきたい認知症のキホン」/平成30年2月>