リスクに備えるための生活設計
介護
誰が介護している?介護にかける時間は?
在宅介護の約5割が同居の家族等、老老介護も
「要介護者等」からみた「主な介護者」の続柄および同別居の状況
厚生労働省の「国民生活基礎調査の概況」(2022年)によると、在宅介護で「要介護者等」からみた「主な介護者」は、同居の家族等が45.9%と最も多くなっています。
内訳をみると、「配偶者」が22.9%、「子」が16.2%、「子の配偶者」が5.4%と続きます。
「別居の家族等」は11.8%、「事業者」は15.7%となっています。
<厚生労働省「国民生活基礎調査の概況」/2022年>
同居の主な介護者の性別
同居している主な介護者を性別でみると、女性が68.9%、男性が31.1%となっています。
<厚生労働省「国民生活基礎調査の概況」/2022年>
同居の主な介護者の年齢分布
同居している主な介護者の年齢分布をみると、「60歳から69歳」が29.1%、「70歳から79歳」が28.5%、「80歳以上」が18.4%と60歳以上が約8割となっており、高齢者が高齢者を介護する「老老介護」の多さがうかがえます。
<厚生労働省「国民生活基礎調査の概況」/2022年>
要介護度が高くなるほど、介護時間も増える
要介護度別にみた「同居の主な介護者」の介護時間の構成割合
在宅で介護をする場合、実際に介護にかかる時間はどのくらいなのでしょうか。厚生労働省の「国民生活基礎調査の概況」(2022年)によると、同居の主な介護者の介護時間は「必要なときに手をかす程度」が45.0%で最も多く、以下「ほとんど終日」19.0%、「半日程度」11.1%、「2時間から3時間程度」10.9%の順となっています。
しかし、要介護度が高くなるにつれ「ほとんど終日」の割合が高くなり、介護する人の負担はかなり重くなっています。介護度が最も重い「要介護5」の場合は、63.1%の人が「ほとんど終日」介護に時間をかけています。
注:「総数」には要介護度不詳を含む。
<厚生労働省「国民生活基礎調査の概況」/2022年>