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結婚

離婚すると財産はどうなる?

ケースによって多大な経済的損失になる場合も

離婚すると財産はどうなるのでしょう。下の事例は、離婚件数が最も多い30歳代の夫婦で、夫に全面的な原因がある離婚の場合の、夫からの財産分与等のシミュレーションです。このケースでは分与額等の合計が約1,600万円になっています。

  • 離婚件数が最も多い年齢層は、男性が「35~39歳」、女性が「30~34歳」。
  • 離婚までの平均同居年数は「12.5年」(5年未満が31.7%)。

<厚生労働省「人口動態統計(確定数)」/2022年>

離婚による財産分与等の例

男性(37歳・会社員)、女性(32歳・専業主婦)、子ども(4歳)の3人家族。
夫婦の婚姻期間は5年で、夫に全面的な原因があり2024年4月に離婚。
子どもの親権は妻がもち、ローンが残る住宅には夫が住み続ける。

夫の婚姻期間中の平均年収 : 696万円
世帯の貯蓄残高 : 864万円
世帯の負債 : 1,575万円(うち住宅ローン等1,496万円)
 ⇒住宅ローン以外の負債 : 79万円

<総務省「家計調査年報(貯蓄・負債編)」/2022年>

財産分与等

(1)財産分与

(貯蓄残高-住宅ローン以外の負債)×1/2 ≒ 393万円

(2)慰謝料

 100万円(推定/離婚原因により異なる)

(3)養育費

 5万円(推定月額)×12ヵ月×19年(大学卒業時まで)= 1,140万円

財産分与等の金額 (1)+(2)+(3)= 1,633万円

年金分割

婚姻期間(5年)にかかる厚生年金の分割割合を50%とすると分割額は年額約9.2万円