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教育の現場から
No.04

中学校社会科授業実践報告「無料教材を活用した社会保障単元デザイン」

渋谷区立上原中学校 伊藤 郷 先生

 

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「無料教材を活用した社会保障単元デザイン~1人1台タブレット端末を活用して~」をテ-マとした中学校社会科授業モデルを提案させて頂きます。まずは簡単に自己紹介をします。コロナ禍前、エストニア共和国というICT教育が盛んな国に派遣していただきました。世界最先端の教育行政、学校のICT教育に触れることができました。また昨年度は文部科学省の実証研究の協力者に選ばれ、私の授業をビデオに撮影し、それを元にデジタル教科書の研修動画を作っていただきました。
本題に入る前に、日頃の私の社会科授業の様子、学習者用デジタル教科書の実態についてご紹介させて頂きます。

 

 

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社会科では、学習者用デジタル教科書を活用することにより、学びの可能性が広がります。例えば、資料の拡大・比較により、生徒の疑問を引き出し、主体的な追求活動が可能になります。また、拡大機能を用いるとデジタル教科書内の地図等の資料を細部まで確認することができます。さらに資料から読み取れる情報が多くなるため、生徒の驚きや興味関心を喚起しやすく、社会的事象に関する気づきや疑問が生じやすくなります。つまり、資料を読みとって気づいたことを画面上に書き込めるので、思考判断を止めずに自分の考えをすぐに表現し、互いに共有することができます。動画をご覧下さい。重要だと思われる情報に印をつけたり、マーカーを引いたりしているのがわかります。気づいたことを直接文章で書き込んでいる生徒もいました。

 

 

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タブレット端末を使い倒す授業として、タブレットを文具の一つとして使っています。学習者用デジタル教科書を普段使いし、問題集以外は、教科書もノートも、基本的にデジタル化しています。板書を紙のノートに子供が一生懸命、必死になって写すという時間は一切ありません。その分の時間を、協働的な学びに当てています。
そして問題集のみ紙ベースで残しています。

 

 

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渋谷区のICT環境の紹介ですが、平成29年度の9月から生徒1人1台端末を配備しました。教員・生徒とともに持ち帰ることが可能です。端末は、Microsoftのサーフェスで、学校ではWi-Fiで接続しています。自宅ではNTTdocomoのLTE回線に自動で繋がります。

 

 

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それでは本題に入りたいと思います。私は専門機関が無料で発行している教材というところにこだわっています。その道のプロの方々が作られた教材をどんどん使っていこうということです。

 

 

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まず0番、「単元デザイン」について。そして1番目は「財政の授業」として、
財務省のホームページや冊子などを活用した授業です。2番目は、「公的年金の授業」として、厚生労働省の動画を活用した授業です。
3番目は、私も企画から関わりました「民間生命保険の授業」です。

 

 

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まず学習指導要領ですが、中学校社会科・公民的分野では、このような流れで
学習が進んでいきます。

 

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特に今回提案する授業モデルは、大項目のB「私たちと経済」、中項目(2)「国民の生活と政府の役割」が該当します。対立と合意、効率と公正、分業と交換、希少性などに注目して考察、構想し、表現することが大切だと言われております。

 

 

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そして、中学校社会科の学習指導要領解説P148・149にはこのように民間保険について触れられています。『自助・共助・公助を適切に組み合わせていく必要性を子供たちが理解するところ』まで求められているということです。特に自助の手段の一つとして、民間生命保険に明確に触れられています。

 

 

 

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現在の教科書の記述はどうなっているのでしょうか。帝国書院の公民的分野の教科書にもこのような記述が出てきます。ここでも4行目に『民間の保険への加入』というフレーズが出てきます。こういった社会的な要請を踏まえた上で私が提案する授業モデルを次のスライドから紹介していきます。

 

 

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そしてこちらが、私が考えた授業モデルの単元デザインです。中学校の社会科では、単元の最初に学習課題を設定し、数時間後の単元最後の授業で、自分なりの意見を持つ授業スタイルを全ての分野で行います。毎回の授業でいろいろな知識や技能を身に着けながら、常に学習課題を意識しながら、少しずつ学びを深めていきます。
単元全部で8時間です。そして黄色の部分で無料教材を活用してします。

 

 

 

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今回私が設定した学習課題は「2060年の日本の財政はどうあるべきか?「天の川図」で考えよう!」です。天の川図というものを使います。単元の最後に、天の川図を見ながら、上記のA.B.Cを選択し、そのように判断した根拠を、学習した知識をもとにして説明します。天の川図については後述します。

 

 

 

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財務省のホームページからPDFでダウンロードできる冊子「これからの日本のために財政を考える」です。とある勉強会にて、財務省の方から直接お話を聞く機会を得たのですが、そこで紹介していただいた資料で、大変充実した内容かつ、中学生にも理解しやすい内容です。

 

 

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財務省ではこちらの図表を「天の川図」と呼んでいるとのことです。
フランス・イタリア・ドイツ・イギリス・アメリカと天の川のように見えますが、
日本だけイギリスの左上に出てしまっています。このままの社会保障体制で行くと、2060年には日本はさらに左上に出てしまうということです。この状況を正しい方向に持っていくには、「国民の負担を引き上げるか」、「給付の伸びの抑制、つまり国民に還元するものを減らしていくか」、あるいは「両方の組み合わせか」、この3つしかないということを説明します。私の考えた単元では、最終的に生徒がこの3つのうちどれかを選びます。そして選んだ根拠をどのように説明することができるかで、この単元の学習成果の評価をします。この社会保障単元で学んできたことが、きちんと身についているのかがわかるというわけです。発展的な授業展開として、意見が違う生徒達を少人数グループに分けて話し合いをしたりですとか、三つ巴のディベートのような形にしてもいいと思います。

 

 

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そして、概ね1時間目に「私たちの生活と財政」、そして2時間目で「国の支出と収入源」、そこで財務省の資料を使っています。3時間目には「社会資本の役割と環境への取り組み」です。少しここに時間数を多く配分します。4-6時間目の「社会保障と私たちの生活」で厚生労働省の公的年金の動画と、生命保険文化センターの教材セットを使っています。7・8時間目に、「これからの日本の財政」として、「少子高齢化が進む中で、これからの日本の財政はどうあるべきだろうか?」「 2060年の日本の財政はどうあるべきか?」を考えるうえで、持続可能な社会保障制度についての自分の意見をまとめます。

社会保障の充実と財源確保どのように両立していくべきか。A・B・Cの中で最も当てはまるものを一つ選び、そう考えた理由を説明しよう、こういった課題に中学校3年生が取り組むという単元モデルを考えました。最後に学習課題に取り組むにあたって、「給付の伸びの抑制をどうするか?」という質問を生徒たちに聞くと、例えば民間の保険を活用して、給付の伸びを抑制するとかそういった意見が出てくることに繋がるのではないかなと考えています。

 

 

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まず1つ目に活用するのが、財務省のHPにある「キッズコーナー ファイナンスらんどHP」です。ワニの口モデルというもので、ワニが口を開いているような形になっています。ワニの口の中は何かというと、借金で穴埋めしている部分ということです。「このまま開いていってしまっていいのだろうか?」という説明をするときに使っています。

 

 

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2つ目は公的年金の授業ということで、厚生労働省の「国民年金ってホントに必要なの!講座」という動画がYouTubeにありますので活用しています。もしよかったら参考にしてみてください。

 

 

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そして3つ目に活用しているのが、生命保険文化センターの教材セットです。
ポイントは、既に教材化されていて、指導案やスライドの完全パッケージという点です。豊富な資料、データが入っていますので、授業をする先生方が自分の好みに合わせて削っていくのがおすすめです。もちろん出張授業ありますので、ぜひご検討ください。そしてこれからご紹介するのは、私が少しアレンジを加えたものです。

 

 

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まずこちらが生命保険文化センターのHPに掲載されているとおりのものです。スライドデータが右側、指導案がありこのまま使用すれば50分の授業が成立します。

 

 

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そしてこちらがワークシートです。

 

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私もこちらの教材の作成に携わっておりますが、特にこだわったのが、導入部分です。

 

 

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少子高齢化について考えようということで、教室の生徒たちに「人生100年時代って聞いたことある?」 と聞きます。そして例えば何人かが「聞いたことあります」と回答します。では、「人生100年時代は、来るのかな?」「今もしかしてきているのかな?」と投げかけます。

 

 

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「2021年の日本の100歳以上の人口はどれくらいでしょうか?」という3択クイズをします。「1963年には153人でした」いうヒントをつけます。答えは、9万人です。既に100歳以上の人口が2021年で9万人もいて、そこから子供たちは人生100年時代がもうすでにきているのではないかと考えます。

 

 

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そしてそこで、平均寿命と健康寿命についても説明します。

 

 

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少子高齢化の現状について、教科書では最初の方で学習することになっていますが、ここでもう一度確認をしていきます。

 

 

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次にリスクについて考えていこうということで、リスクについて確認していきます。

 

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ここからはアニメーションになります。

 

 

 

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こちらは、具体的にいくらお金がかかるのか?入ってくるお金はこれくらいで、足りない部分が出てしまうことがある場合について確認していきます。

 

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事例を使って見た、自分で準備するお金として取り上げた20万円が、社会人にとってどれくらいの金額なのか説明します。20代前半の月給くらいになりますので、
データを使って示していきます。

 

 

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そして次に「自助」の説明をします。「自助」には預貯金と民間保険という方法があるよと伝え、共助と公助として「社会保障制度」があることを伝えます。社会保障制度は教科書でとても大事な部分なので、どんなものなのか説明していきます。

 

 

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問題集などにもよく出てくるところですので、事前に社会保障について教えておいてもいいですし、ここで教えてもいいと思います。
そして社会保険が「共助」、残った3つが「公助」であり、社会保険に関する一般的な説明を行います。

 

 

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こちらは、私が追加したオリジナルスライドです。「社会保障制度があれば安心だね!共助と公助で人生100年時代も怖くないよ。日本に生まれてよかった~♪」という生徒がいる一方で、「社会保障にかかるお金(給付額)がどんどん増えるはずだからデータで見てみよう」という生徒もいます。

 

 

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案の定、このように増えていくという予想です。「2040年モデル」です。
こちらも私が追加した部分ですが、「共助・公助だけでは人生100年時代を乗り越えられない!」ことを確認します。そして、「自助でどれだけリスクに備えることができるか」ここが大事だね、ということで自助について考えていきます。ここからがこの授業のメインの部分です。

 

 

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預貯金と民間保険の違いについては、これまで本日のセミナーで色々な先生方が説明してくださいました。「貯金は三角、保険は四角」というところを説明します。

 

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保険の仕組みがわからない、そういう生徒もいるだろうということで、保険の仕組みをざっくりと説明したアニメーションがこちらです。サッカーチームの例えで、みんなが少しずつお金を出し合って、リスクが起きてしまった人のところにまとまったお金がいく、そういった保険の仕組みについて説明します。そして生命保険とは何か説明していきます。「生命」と入っていますので、大体の中学生は、「人が亡くなったときにもらうお金ですか?」という程度しかわかりません。生命保険と損害保険の違いは、こちらのスライドのとおりですと伝えます。

 

 

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今回は生命保険に絞って考えようということで、生命保険の種類についてこの図を見せます。そうすると子供たちも、「なるほど、このような分類があるんだ」とわかります。「生命保険と一口にいっても、色々な種類があるんだな」と理解させます。

 

 

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そしてこちらはクイズ集です。授業の最初に持ってきてもいいと思いますし、授業時間がタイトでしたら参考資料として提供してもいいでしょう。

 

 

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こちらも、私が作ったスライドです。「民間保険に入るときお得なのはどれ?」というクイズです。答えは「A.若者」のときです。それから「保険の加入見直しのタイミング」についても説明します。

 

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こちらは私がオリジナルで作ったスライドです。加入するときは慎重に考えましょう。比較・吟味・定期的な見直しが必要で、色々な人に相談することも大切だと伝えています。多面的・多角的に考えること、複数の保険商品を比較できる店舗や窓口もあることも伝えています。

 

 

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そして、まとめです。少子高齢社会を生きていくためには、リスクに気づくことが大切であることを伝えています。

 

 

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そして私がこの教材作成にあたり、ぜひスライドに入れたいと意見を言った部分がこちらのスライドです。リスクについて考えることは、自分や家族の人生について考えることにつながります。自分の生活や将来に関心を持ちつづけ、自分から情報を集めようとする姿勢が大切ですという部分です。中学生に、保険を1から10まで全部理解してもらおうとは、私は考えていません。ただ、こういった授業を、一度でも中学時代に受けることによって、「ああ、そういえばあのときあんな授業があったな」と、大人になって保険ともう一度出会ったとき、思い出してもらえればいいかなと思っています。

 

 

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あとこちらは参考のスライドです。本教材のスライドの後半部分にいくつか参考資料が付属されています。こちらも他の単元などで使えるかもしれません。

 

 

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それから公民的分野では、金融について学習しますが、こちらのスライドは必ず使うようにしています。保険会社にはもう一つの役割があり、金融機関としての役割、間接金融の部分について触れていきます。

 

 

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そして生命保険文化センターでは出張授業もお願いすることができます。本校で実施いただいたときは、3年生のクラスで1クラスごと複数回実施しました。

 

 

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我々現場の教師は、生徒がどう変わったかを一番大事にしますので、生徒の感想を紹介したいと思います。こちらをご覧いただくとわかるとおり、この生徒はこれだけで十分だとは思っていなく、また大人になったらもう一度保険についてしっかり学びたいなと思っています。この授業を通して、民間生命保険という自助手段があり、価値を認め、将来的に保険について学んでいきたい、関わりたいと思った、こういったところが生徒に届けば十分かなと思います。

 

 

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教師が多様な視点を持っておくことも必要だと思います。例えばこちらは、生命保険文化センターのホームページに掲載されている授業実践報告です。過去に授業をした先生方の授業実践報告が載っているので、すごく勉強になります。

国債発行額がどんどん増えて、もう駄目だ、もう日本は終わりだなと中学生は考えがちですが、現代貨幣理論MMTというものがあります。こちらは賛否両論ありますが、この理論だと財政赤字は悪ではないと。私も勉強中ですが、日本のように、独自の通貨を持っている国はどんどん発行すればいい、政府の赤字は、国民の黒字だから大丈夫と。気をつけなければいけないのは、インフレとその割合。そこに気を配る必要はあるということです。授業で積極的に紹介せずとも、授業者である教師がこれらの引き出しを持っておくことで、授業に深みが出ます。

 

 

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それから、まじめな先生方ほど気をつけていただきたいのがカリキュラムオーバーロードです。〇〇教育というのがどんどん授業とか教科書に入ってきて、もうパンク寸前なときこそ、社会的な見方・考え方を働かせて授業を構成していく必要があります。それから板書をノートにそのまま写すなんてことはもうしません。
ICTで時間を圧縮するなど効率化を図っていきます。

 

 

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教育は、まさに今、変わり始めています。内閣府のHPからダウンロードできるPDFはたくさんありますが、Society 5.0実現に向けた、教育・人材育成に関する政策パッケージについて特に見ていただきたいと思います。
まず主体です。これまでは教師による一斉授業がメインでしたが、これからは子ども主体の学びが大事になってくるという点です。それから学校や学年を超えた学びが、これから大事ではないかということです。そして空間という面では、同じ教室で、集団行動が基本でしたが教室以外の選択肢もあります。渋谷区でも学校に来ることができない生徒には、学校の授業をオンラインで配信しています。後この間、本校と文京区の中学校で、オンライン協働学習授業を実施しました。地理の単元で、地域調査という授業がありますが、本校は渋谷区について、向こうは文京区について調べて、お互いに発表し合うということにチャレンジしました。そういった取り組みもどんどん増えてくると思います。

教科横断も当たり前になってくるでしょう。社会科も家庭科も狙っているところは、最終的には一緒だと思います。これから社会に出ていく子どもたちが、嫌な思いをしない、大変な目に遭わないように教え育て、導いていく。

そして、強調したいところは次の部分です。これまでのいい教師とは、どれだけわかりやすく教えられるか。だったと思うのですが、これからは違います。
ここにはコーチングと書いてありますが、私が読んだ他の書籍には、ファシリテーターと書いてありました。
これからの教師は、ファシリテーターだと。専門機関や専門家を教室まで、リアルだったりオンラインだったりでお招きし、専門的な授業をしていただく。そのコーディネートをするのが教師だというように、だんだん変わってくると思います。授業ができる先生はこれから減っていくと思います。すごく授業が上手な先生の動画があれば、知識をインプットするところは、そこで済んでしまう。あとは付き添ってくれる先生が教室を見て、じゃあ一緒に今聞いたとおりやってみようと。そういう形にどんどんなっていくのではないかなと思います。そして教職員の組織もどんどん変わりつつあります。これまでは1人の教師が色々なことを抱えてやっていました。これからは専門分野に別れて、やっていこうと。

 

それではお時間になりました。授業モデルの提案とともに、未来の学びの姿をご紹介したところで、私の講演を閉じさせて頂きます。
生命保険文化センターのWebサイトには他にも有益な資料、実践記録などがたくさんあります。私の3年前の授業実践報告も載っていますので、よかったらぜひご活用ください。大変貴重な機会を頂戴しました。ご清聴ありがとうございました。