ESSAY エッセイ
期限間近!今からでも簡単・正確にできる確定申告
2026(令和8)年の確定申告期限は3月16日。いよいよ残りわずかとなりました。この時期、多くの人が焦りを感じ始めるのが「膨大な資料収集・整理」と「複雑な書類作成」です。しかし、最新のデジタルツールを活用すれば、今からでも簡単に、ミスなく申告を終えることが可能です。
今回は、期限直前の今だからこそ知っておきたい、確定申告の効率化と納税のスマートな方法を紹介します。
1.「マイナ連携」、効率的に申告書作成
期限間近の確定申告で最大の課題は、資料集めとその集計です。これを一気に解決するのが「マイナポータル連携(マイナ連携)」です。
マイナンバーカードを使い、マイナポータル経由でデータを一括取得すれば、以下の項目が申告書に自動入力されます。
・源泉徴収票(給与): 勤務先が電子申告していれば、事前手続きなしにデータ取得できます。
・医療費控除:1年間の医療費通知情報を事前手続きなしにデータ取得できます。
・各種控除証明書など:ふるさと納税、生命保険料、地震保険料、iDeCo、住宅ローン控除などは、事前手続きが必要となります。なお、一部未対応の金融機関があります。
特に医療費控除は、領収証を期限までに集めたり集計したりする手間がなくなります。期限間際で「今から医療費の領収証を集計しきれない」とあきらめていた方も、まずはスマホでマイナ連携を開始しましょう。これだけで、医療費控除が簡単に正確に計算できる可能性があります。なお、医療費の領収証は5年間の保存義務があること(提出は不要)、健康保険適用外の自由診療等は別途集計が必要であることなどに注意が必要です。
2. 申告書提出は「スマホ」が簡単
税務署の窓口が混雑するこの時期、申告書の提出はスマホを使った「e-Tax」がおすすめです。ポイントは以下のとおりです。
・待ち時間なし:24時間、自宅から送信ボタン一つで申告書提出が完了します。
・還付が早い:期限間際の提出でも、e-Taxなら4月上旬に入金されるケースも多く、郵送提出した場合よりも圧倒的に早いです。
・添付書類の省略:マイナ連携で取得したデータであれば、証明書の原本提出や保管が原則として不要です。
また、紙による提出をしても、申告書控に税務署収受印は押印されません。収受印押印は廃止されたため、収受印ありの申告書控受領を目的に紙による提出を考えていた方も、スマホによる申告をご検討ください。
3. 納税も手軽に完了
「納税」の期限も申告書提出期限と同じです。期限間際の申告をする場合はすぐに納税が必要です。納税手法は、「ダイレクト納付」や「スマホアプリ納付」が追加され、従来からの「振替納税」「クレジットカード納付」「ペイジー納付」と併せてキャッシュレス納付の選択肢が広がっています。なかでもおすすめなのは「振替納税」で、口座振替依頼書のオンライン提出が可能です。
(1)振替納税のメリット
通常、納税期限は3月15日(2026年は3月16日)ですが、振替納税を利用すると、口座引落し日が4月中旬(2026年は4月23日)になります。実質的に支払いを1カ月猶予できるため、何かと出費が重なる年度末には大きなメリットです。
(2)口座振替依頼書のオンライン提出の手順
1.「確定申告書等作成コーナー」の送信前画面で「振替納税」を選択。
2.「オンラインで提出する」をクリックし、金融機関情報を入力。
3.そのまま各銀行のサイトへ移行し、本人確認(暗証番号入力など)を行う。
4.申告書の送信と同時に、依頼書の提出も完了。
銀行印も不要で、その場で手続きが完結します。また、一度手続きをすれば、引越などにより管轄の税務署が変わらない限り翌年以降も有効です。ただし、引落し当日に残高不足になると、3月15日まで遡って延滞税が発生するため、残高確認だけは徹底しましょう。
4. 申告書の提出後に「間違い」に気づいた場合
期限が迫って慌てて申告書を提出し、後から「控除を忘れた」と気づくこともあります。申告期限内(2026年は3月16日まで)であれば、最後に提出したデータが「正」として上書きされます。 訂正印も不要で、もう一度正しいデータを送信するだけで済むのも、電子申告ならではの利点です。
5. まとめ:デジタルを味方に「確実な申告」を
2月下旬からでも、マイナ連携とe-Taxを組み合わせれば、確定申告は決して高い壁ではありません。
(1)マイナ連携でデータを集約し、計算ミスを防ぐ。
(2)e-Taxで自宅から即座に送信し、提出の手間を省く。
(3)オンライン振替納税で、支払いにゆとりを持たせる。
この3ステップを実践すれば、期限間際でも、簡単で正確に確定申告と納税を行うことができます。まだ間に合います。今すぐマイナンバーカードを手元に用意し、手続きをスタートしましょう。


