ESSAY エッセイ
消費生活相談
心当たりのない電話やメールに気をつけましょう
皆さんは知らない電話番号やメールアドレスからの連絡にドキッとしたことはありませんか?
次のようなことがあった場合、どのように対応すればよいか考えてみましょう。
事例
- 「2時間後にこの電話が使えなくなります。オペレーターと話す方は1番を押してください。」という自動音声の電話がかかってきた。
- 携帯電話の留守番電話に大手電話関連会社を名乗る着信があり、自動音声で「料金未納が発生しています。放置した場合、法的措置を取ります。」と伝言が残っていた。
- クレジットカード会社を名乗るメールが届き、「あなたのクレジットカードが不正利用されています。取引確認をしてください。」と記載されていた。
- 「お客様が不在でしたので、荷物を一時お預かりしました。ご確認ください。」というショートメールが届いた。
- スマートフォンのSNS上に「1億円当選しました」という通知が届き、お金を受け取るための手続きだと言われて様々な名目の費用を請求された。
これらは、国民生活センターで公表されている詐欺的な手口に関する相談事例です。生年月日や氏名などの個人情報、パスワードやアカウントID、暗証番号、クレジットカード番号などの情報を詐取するフィッシングという手口が多く発生しています。
では、私たちはどのように対応したらよいでしょうか?
対策として、次のような方法があります。
対策
- 非通知や知らない番号からの電話は、不審な電話の恐れがあるので、出ない、話を聞かない、かけ直さない。
- 電話で身に覚えのない未納料金を請求されても、絶対に相手にせず、無視をする。
- 電話の中で個人情報を聞かれた場合は、絶対に教えない。
- メールに記載されたURLに安易にアクセスせず、事業者の公式ウェブサイトでフィッシングに関する情報を確認する。
- メールに記載されたURLにアクセスしてしまった場合は、不正利用の恐れがあるため、個人情報は絶対に入力しない。
- フィッシングサイトにIDやパスワードなどの個人情報を入力してしまった場合は、同じIDやパスワードなどを使い回しているサービスを含めてすぐに変更し、クレジットカード会社や金融機関などに連絡をする。
- 大金が当選したというような心あたりのないメールやSNSが届いても、鵜呑みにせず、すぐに削除し、相手には絶対に連絡しないようにする。
不審に思った場合や個人情報を伝えてしまった場合、トラブルが生じた場合は、すぐに最寄りの消費生活センターや警察などに相談してください。消費者ホットライン「188(いやや)」に電話をかけていただくと、最寄りの消費生活センターや消費生活相談窓口につながります。