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先進医療とは? どれくらい費用がかかる?

厚生労働省が認めた高度な医療技術

特定の大学病院などで研究・開発された難病などの新しい治療や手術などは、ある程度実績を積んで確立されると、厚生労働省に「先進医療」として認められます。

先進医療は、公的医療保険の対象にするかを評価する段階にある治療・手術などです。
評価の結果、公的医療保険の対象に移ったり、評価の対象から外れたり先進医療の内容は時とともに変化します。
平成24年1月1日現在、第2項先進医療技術95種類、第3項先進医療技術37種類となっています。

先進医療の技術料は全額自己負担

先進医療を受けると、診察料、検査料、投薬料、入院料などは公的医療保険が適用されます。ただし、先進医療の技術料は全額自己負担になります。

なお、厚生労働省に届け出た医療機関以外で先進医療と同様の治療・手術などを受けても先進医療とは認められません。

また、医療技術ごとに対象となる症状等があらかじめ決まっていますので、該当しなければ先進医療とは認められません。

例えば「インプラント義歯による治療」は、その一部が先進医療として認められていますが、虫歯や歯周病で歯を失った場合に歯科医院などでよく行われているインプラント治療は先進医療ではありません(先進医療となるインプラントの例は下表参照)。

先進医療と認められない場合は、全てが公的医療保険の対象外となり、診察料を含め全額自己負担となります。


【例】一般の被保険者(70歳未満)で、1ヵ月の医療費が200万円、
うち先進医療の技術料が100万円の場合

先進医療の技術料(全額自己負担)=100万円、診察・検査・投薬・注射・入院料など公的医療保険の負担(7割)=70万円、(注)患者の自己負担(3割)=30万円、全体の医療費(200万円)、公的医療保険の対象(100万円)

注 :  患者の自己負担30万円のうち21万2,570円は高額療養費として給付されるので、
実際の医療費の自己負担額は8万7,430円になる。

⇒ 
最終的な患者の自己負担額
先進医療の技術料100万円+8万7,430円=108万7,430円

先進医療の例

先進医療技術 技術料(1人当たり平均額) 平均入院期間 年間実施人数
統合失調症などに分類されることが強く疑われるうつ症状における光トポグラフィー検査を用いたうつ症状の鑑別診断補助 13,204円 4.3日 374人
所定の悪性腫瘍における抗悪性腫瘍剤感受性検査(HDRA法又はCD-DST法) 74,238円 23.6日 362人
腫瘍や外傷等の疾患によって広範囲にあごの骨を失い、従来のブリッジや入れ歯では噛む機能の回復が難しい場合などのインプラント義歯 534,945円 3.9日 293人
がん性の胸水もしくは腹水又は進行がんにおいて自己腫瘍・組織を用いた活性化自己リンパ球移入療法 550,765円 16.8日 57人
固形がんについての悪性腫瘍に対する陽子線治療 2,775,960円 18.0日 1,225人
白内障において多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術 519,951円 1.3日 2,159人
高周波切除器を用いた子宮腺筋症核出術 286,757円 11.9日 157人

<中央社会保険医療協議会「平成22年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について」を元に技術料を算出>

先進医療の実績

実績報告
対象期間
技術数 実施医療
機関数
全患者数 医療費
総金額
保険外併用療養費
の総額
(保険診療分)
先進医療
の総額
1入院全医療費
のうち
先進医療分の割合
H21.7.1〜
H22.6.30
(12ヵ月)
110 488施設 9,775人 約132億円 約54億円 約78億円 59.0%

注:第2項先進医療と第3項先進医療を合わせた実績数。
<中央社会保険医療協議会「平成22年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について」/平成23年6月10日>

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