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生活基盤の安定を図る生活設計
家計・資産形成

世帯の人数、共働き世帯かによって家計の状況はどう違う?

単身世帯の消費支出は、4人世帯の1人当たり消費支出と比べ約2倍

家計の収支などについて家計簿をつけてもらい、結果をまとめたのが総務省の「家計調査」です。いわば日本の平均的な家計簿にあたります。

2022(令和4)年の同調査より消費支出を世帯の人数別にみると、1人世帯(単身世帯)は約16.2万円、4人世帯は約33.0万円となっています。

単身世帯の消費支出は4人世帯と比べると約半分ですが、世帯員1人当たりでみると約2倍となっています。

世帯の人数別にみる消費支出

世帯人数別消費支出2022

注:「その他」は「光熱・水道」、「家具・家事用品」、「被服及び履物」、「保健医療」、「教育」および「その他の消費支出」を合計したもの。
<総務省「家計調査」/2022年>

家計の収支は働き方の違いで約9.1万円の差

勤労者世帯(うち夫婦と未婚の子ども1人の核家族世帯)について、世帯主(夫)のみが働く世帯の消費支出は1カ月平均約33.0万円です。

一方、同じ家族構成の夫婦共働き世帯の消費支出は1カ月平均約34.0万円で、世帯主(夫)のみが働く世帯より約1.0万円多くなっています。しかし、家計の収支をみると、世帯主(夫)のみが働く世帯では約14.6万円、共働き世帯では約23.7万円の黒字で、共働き世帯の黒字のほうが約9.1万円多くなっています。

黒字部分は貯金などとして蓄えられる部分です。1カ月に約9.1万円の金額の差は、将来の生活設計の自由度などに関して影響を与える可能性も考えられます。

注:黒字は1カ月の実収入から消費支出や税・社会保険料などの非消費支出を差し引いた金額(家計のプラス分)。

「世帯主のみ働く世帯」と「夫婦共働き世帯」の家計収支(核家族世帯・1カ月平均)

<総務省「家計調査」/2022年>

夫婦と未婚の子ども1人の核家族世帯  (単位:円)

  世帯主(夫)のみ
有業の世帯
夫婦共働き世帯
実収入 599,884 714,133
消費支出 329,653 339,907
非消費支出 124,449 136,973
黒字 145,782 237,252