―要約―

金融商品に関するインターネットを利用した情報探索の有効性について

井上 智紀

インターネット上に形成される消費者コミュニティでは、その双方向性を活かして消費者同士がさまざまな情報交換を行っている。本研究から金融商品購入時の情報収集行動にこのような消費者コミュニティを利用することで、より多くの代替案を比較検討して商品を選択できることが明らかにされた。

多くの代替案情報を収集し、比較検討して候補を絞り込んでいる人は、比較的信頼性の高い「評価情報」を入手しており、このような情報を購入する商品の比較検討に活用している可能性が高い。また、この「評価情報」の収集満足度が、情報収集の総合的な満足度に対して影響を与えていることも明らかになった。

わが国のインターネット利用者は急速に増加しており、今後インターネットはごく一般的な生活ツールとして利用されるようになると考えられる。金融機関はインターネット上で「評価情報」を相互に提供しあう消費者コミュニティの動向に注視し、そうした消費者コミュニティで交わされる情報にあわせて金融機関の情報提供についても考えていく必要があるように思われる。

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