―要約―

介護保障市場の将来推計

加老戸 孝之

本稿では、介護サービスを利用した場合に全額自己負担となる、(1)公的介護サービスの1割相当分、(2)上乗せサービスの費用、(3)施設介護の食費を合算したものを介護保障市場と定義したうえで、その市場規模の将来推計を行った。

その結果、介護保障市場は、2025年時点で4.6兆円、2035年時点で5.2兆円になり、その大半を上乗せサービス市場が占めている。

上乗せサービス市場については、最新のアンケート調査をもとに独自に推計を行った。その市場規模は2025年時点で2.4兆円、2035年時点で2.8 兆円となった。これを個別のサービスごとにみると、「身体介護」、「訪問入浴」、「巡回介護」が上位を占め、この3つのサービスの市場規模は、市場全体の 56.6%に達している。

今後、このような生活者の上乗せサービスニーズに対応していく民間介護保険の開発・提供が求められると思われる。

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