―要約―

金融商品への関与と知覚リスクが金融商品選択に与える影響

原田 裕介

 

わが国の個人金融資産は運用系商品の保有比率が低いのが特徴であるが、運用系商品を保有しようとする人の心理的構造にはどのような特徴があるのだろうか。運用系商品購入意向者について関与項目を含む要因分析を行うことにより、「お気に入りの金融商品がある」、「保有・購入することで自分らしさを表現できる」といった関与の高まりが運用系商品の購入意向を高める作用をしていることが明らかにされた。
  運用系商品購入意向者について知覚リスク項目を含む要因分析を行うことにより、運用系商品購入意向者は「金融商品は、仕組みや内容が約束どおりになるか」、「今のタイミングで購入することが最良か」といった知覚リスクが高まることが明らかになった。
  生活者全般に金融商品に関する関与を高め、運用系商品購入意向者に適切な知識の提供などにより知覚リスクを軽減することが運用系商品普及の鍵を握ることが示唆された。
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