―要約―

サラリーマンの副業と生活設計

高石 洋

サラリーマン副業者は雇用者の5%前後と少数派であるが、潜在的な副業希望者を考慮すると現在以上に大きな存在となる可能性がある。

サラリーマンの副業を促す要因として、環境、専門性、転職・独立意向の3つが重要である。一方、副業と生活設計には深い関わりがあり、副業には将来の見通しを立てやすくする効果もある。また、収入増による消費拡大効果と、転職や独立の助走期間の役割を担っているとともに、いざという時(会社の倒産やリストラなど)の生活防衛手段の役割も持っている。

昨今のサラリーマンの雇用環境は不安定で、成果主義が浸透し賃金も変動的なものとなっている。一方で、より自分に合った企業を求める人や、独立して自分の力を発揮したいと考えている人は増加しており、雇用の流動化はますます進むであろう。そのようななか、サラリーマンの副業は1つのワークスタイルとして評価すべきである。

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