―要約―

家庭におけるIT化の現状と消費行動の特徴

原 啓司

インターネットは急速な普及を遂げており、情報通信関連支出の増加という形で家計上にもその影響がみられるようになってきた。

こうしたIT化による家計費の圧迫というマイナス面は「家計調査年報」(総務庁)で確認されている。しかし、費用負担の側面だけではなく、ITの利用による家計費のプラス面の影響もあるものと考えられる。

本稿ではこのプラス面に着目し、低価格の商品の購入による経済効率性、より短時間で商品を購入することによる時間効率性について検証を行った。

効率性について利用層と非利用層の比較を行った結果、インターネットにより情報収集し、購入までに至った、いわばIT化が最も進んでいる購買パターンにおける経済効率、時間効率の優位性が確認された。

家庭におけるIT化は、家計あるいは生活設計を検討する上で有効であり、経済効率や時間効率のみならず情報収集という側面においても賢い家庭経営を行う上で、その利用価値は今後ますます高まっていくものと思われる。

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