平成9年4月24日 '97−2号 Press Release

個人化・多様化が進む日本人の生活価値観〜「1996日本人の生活価値観」調査まとまる〜


1. 現在の生活価値観と今後の動向

 ━日本人は集団よりも個人重視へ。既存の慣習・他人の目などにとらわれず、主体的に判断・行動する。━

71の問いへの回答を分析した結果、現代日本人の生活価値観として集約されたのは、「自分志向」「自己顕示志向」「集団重視志向」「安楽志向」の4つ。 

1976年の調査開始から一貫してみられた集団の和や他者への思いやりを重視する生活価値観が弱まる一方、個人の考えや判断を重視する生活価値観が台頭している。今後も、性別役割分業意識の弱まりや、非婚・離婚や転職の増加などにみられるような家族、職場に対する意識の多様化により、ますます個人化が進むものと思われる。4つの生活価値観の特徴と関連する生活意識、今後の動向を示すと下図のようになる。

生活価値観

自分志向

自己顕示志向

集団重視志向

安楽志向

特徴
既成の慣習・しきたりや他人の目にとらわれず、主体的にものごとを判断し、行動する 他人の目を基準にし、他人に認められるようなことをする 従来型の家族、地域コミュニティ、職場といった集団の中での和を重視する 他人との深いつきあいを避け、安直で受動的な生活を望む

年 齢 別 分 布

生活意識の

主な特徴

自分志向
・生活設計は計画的だが、貯蓄は余裕に応じて柔軟に対応する
・金融賞品は自分で判断し、納得したものを選ぶ
・無難なものを避け、個性的な消費を志向する 
・情報通信の利用意向は高く、情報収集やつきあいを広げることに利用しようとする

自己顕示志向
・他人から良く見られなくなることに不安を抱く
・不測の事態が生じても生活が低下しないように準備する
・金融商品は金利に注意し、よく比較検討する
・自分を演出し、他人からの注目を集めるような消費を志向する
・情報通信の利用意向は高く、様々な用途に利用しようとする

集団重視志向
・自分や家族が死や事故、病気等の不幸に遭遇することに対して、強い不安を抱く
・家族のために堅実で地道に生活設計する
・金融商品は金融機関の人のすすめで選ぶ
・堅実で保守的消費を志向する
・情報通信の利用意向は低い

安楽志向
・計画的に準備したり、堅実に貯蓄することはない
・金融商品は多数派の商品を選び、他の商品と比較したり、自分自身で判断することを避けたがる
・自分でものを選択するよりも、既に評価が与えられているものを選ぼうとする

今後の動向

増 加

現状維持

*今後バブル経済崩壊のような大きな景気変動が起こらないことを前提としている

減 少

増 加

*他人との関わりを避ける人が増えると考えられる


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