平成9年4月24日 '97−2号 Press Release 

個人化・多様化が進む日本人の生活価値観〜「1996日本人の生活価値観」調査まとまる〜


●今回調査の全体的特徴

日本人の意識の底流にある生活価値観は、1976年の第1回調査では「大人主義」という一つの価値観に集約されたが、85年の第2回では「大人主義」と「自分主義」、91年の第3回では「大人主義」と「自分中心主義」の2つの価値観に分化し個人化の傾向がみられた。今回調査では、さらに「集団重視志向」「自分志向」「自己顕示志向」「安楽志向」の4つの生活価値観へと一気に多様化が進んだ。

従来、多くの日本人が共通して持っていたとみられる、社会との温厚な関係を志向する価値観が弱まる一方、個人の主体性や自立を志向する価値観が台頭し、日本人が新しい価値観、生き方を模索している時代といえよう。

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大人主義/「大人主義」は、他人への思いやり意識があり、家庭にあっては計画的に将来に備えるという意識を持つ。集団に合わせようとする傾向が強い点で、今回調査でみられた「集団重視志向」と類似した特徴を持つ価値観
自分主義/「自分主義」は、自立性、自主性といった主体的な側面を持つと同時に、他人の目を意識するところもある。今回調査でみられた「自分志向」と「自己顕示志向」の特徴を併せ持つ価値観。
自分中心主義/「自分中心主義」は、他人の目を意識しながら自己を演出したいという意識と、責任や苦労を避け、なるべく楽に暮らしたいという意識を持つ。今回調査でみられた「自己顕示志向」と「安楽志向」の特徴を併せ持つ価値観。
集団重視志向/前回調査までは価値観のネーミングに「主義」と言う表現を使用していたが、今回は「志向」に変更している。変更した理由は、「主義」というほど集約された形では抽出されなかったからである。