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平成16年3月12日 '03−13号 Press Release

「生活設計と金融・保険に関する調査 第6回」まとまる
-調査結果のポイント-


3. 30歳代の特徴

3.1 30歳代は、まだ老後のライフスタイルの予想がつかない
   予想する老後の働き方についてみると、「退職時期の予想がつかない、老後の働き方を考えたことがない」は30歳代で53.9%と過半数に達している。また、予想する老後の住まい方についてみると、「予想がつかない」は30歳代で18.3%と2割弱に達している。30歳代では自らの老後のライフスタイルに関して、まだ確固たるイメージがもてていないことがわかる(図17)。

  図17 老後の働き方・住まい方に関する予想
図17 老後の働き方・住まい方に関する予想


3.2 30歳代は、老後の生活水準を最も厳しく予想
   老後の予想収入月額をみると、30歳代は平均26.1万円と低く、老後の生活費予想月額をみると、平均21.8万円と低くなっている。さらに、フルタイム就労を引退した時点での予想される金融資産額をみても、30歳代は平均1,616.7万円と低くなっている。このように、30歳代は老後の生活水準について最も厳しい目を向けている(図18)。

  図18 老後の生活水準
図18 老後の生活水準


3.3 30歳代は、退職給付を当てにできない
   退職給付制度の有無についてみると、制度がある割合は30歳代では67.8%と低く、退職一時金の予想額も平均1,261.2万円と低くなっている(図19)。

  図19 退職給付制度の有無と退職一時金額
図19 退職給付金の有無と退職一時金額


3.4 30歳代で老後を意識している層は生活防衛意識が高い

3.4.1 30歳代は老後の収入を就労収入と金融資産の取り崩しでまかなうと予想
   老後の収入はどのような内訳になると予想するかについてみると、30歳代では「公的年金」が36.5%と低くなっているのに対し、「金融資産」が16.2%、「自分の就労収入」が20.9%、「配偶者の就労収入」が7.1%と高くなっており、公的年金以上に就労収入や金融資産の取り崩しによって老後の収入をまかなうと予想している(図20)。

  図20 予想する老後収入の内訳
図20 予想する老後収入の内訳

3.4.2 30歳代が老後も働きたい理由は経済的理由
   フルタイム就労引退後に働きたい理由についてみると、30歳代では「生活費をまかないたい」が60.9%と高い一方、「体を動かすことで健康を維持できる」(38.5%)や「地域や社会の役に立ちたい」(12.4%)が低くなっている。30歳代は健康維持や社会参加的な理由ではなく、経済的な理由から老後も働くことを希望している(図21)。

  図21 フルタイム就労引退後に働きたい理由
図21 フルタイム就労引退後に働きたい理由

3.4.3 30歳代は自助努力による老後の生活保障意識が高い
   加入している個人年金商品の年金年額をみると、30歳代で平均98.4万円と高くなっている(図22)。また、老後までに住宅を取得したい層におけるリバースモーゲージの活用意向をみると、活用したい割合は30歳代で38.6%と高く4割近くに達している(図23)。30歳代で老後を意識している層は自助努力を念頭に置いた生活保障意識が高いことがわかる。

  図22 個人年金商品の年金年額
図22 個人年金商品の年金年額

  図23 リバースモーゲージを活用したい割合
図23 リバースモーゲージを活用したい割合


3.5 30歳代が老後に深めたい趣味は外食や映画、ビデオ鑑賞
   老後に深く取り組みたい現在の趣味をみると、30歳代では「外食、グルメ」(46.8%)や「映画、ビデオ作品鑑賞」(36.6%)、「ドライブ」(35.3%)が高くなっている(図24)。

  図24 老後に深く取り組みたい現在の趣味
図24 老後に深く取り組みたい現在の趣味

3.6 30歳代は、老後は家族とのつながりや学生時代までの人間関係を重視
   老後に深めたい人間関係をみると、30歳代では「配偶者」(60.3%)、「子や孫」(52.9%)、「幼なじみ・学生時代の友人とのつきあい」(44.7%)が高くなっており、家族とのつながりや学生時代までの人間関係を重視していることがみてとれる(図25)。

  図25 老後に深めたい人間関係
図25 老後に深めたい人間関係