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平成16年3月12日 '03−13号 Press Release

「生活設計と金融・保険に関する調査 第6回」まとまる
-調査結果のポイント-


2. 40歳代の特徴

2.1 40歳代は、老後は新しい働き方で、楽しみや生きがいのために働きたい
   フルタイム就労引退後の就労意向をみると、40歳代は「働きたい」とする割合が66.3%と高く、具体的な働き方としては、「新たな事業や商売」(16.1%)、「シルバー人材センターなどの簡単な仕事」(11.5%)、「有償ボランティア活動」(10.3%)が高くなっている(図8)。また、働こうとする理由をみると、「仕事に楽しみや生きがいを感じたい」が46.2%と高くなっている。
 40歳代は、老後も働き続ける意欲を高くもち、その働き方としても自ら事業を興したり、NPOでの活動を志向するなど、現役時代とは異なった就労スタイルを望んでいることがわかる。

  図8 フルタイム就労引退後の就労意向と希望する働き方
図8 フルタイム就労引退後の就労意向と希望する働き方



2.2 40歳代は、定年引退し、その後も長く、高収入を得ながら働き続けたい
   フルタイム就労をいつ引退したいかをみると、40歳代では、現在の勤務先の定年年齢の平均(59.9歳)にほぼ近い61.5歳となっている(図9)。一方、フルタイム就労引退後に働くことを希望している場合の退職年齢は69.9歳と、最も高年齢まで働きたいとしている。また、老後の就労によって得たい年収額は374.4万円と高額になっている(図10)。
 現在の企業での“会社生活”からは、定年でリタイアし、以後、充実した再就労期を高齢になるまで継続したいという意向がうかがえる。

  図9 フルタイム引退希望年齢とその後に就く仕事の退職希望年齢
図9 フルタイム引退希望年齢とその後に就く仕事の退職希望年齢

   図10 フルタイム後の就労による収入希望額
図10 フルタイム後の就労による収入希望額


2.3 40歳代は、公的年金、退職金等に対する不安を最も強く感じている
   現在および将来の生活不安をみると、40歳代では「公的年金制度の破たん」(68.6%)、「退職金等の給付水準の低下」(52.5%)、「収入の伸び悩みや減少」(47.9%)が高くなっている(図11)。

  図11 生活不安
図11 生活不安


2.4 40歳代は、老後に備え、金融資産を準備しようとする意欲が高い
   フルタイム就労引退時までの金融資産準備額をみると、40歳代では予想額が1,984.5万円、希望額が3,908.4万円といずれも最も高くなっている(図12)。また、現在の個人年金商品の加入状況をみると、40歳代では「個人年金保険」が48.3%、「拠出型企業年金」が10.3%と高くなっている(図13)。
 さらに、今後希望する準備手段をみても、老後資金準備手段として一般的な「個人年金保険」(40.2%)の他に、「株式」(22.2%)、「外貨建金融商品、外債」(16.1%)など、リスク性金融商品の利用をも視野に入れている。こうした40歳代における金融資産準備行動への積極性は、先にみた公的年金や退職金等への不安を背景にしたものと考えられる。

  図12 フルタイム就労引退時の金融資産額
図12 フルタイム就労引退時の金融資産額

  図13 個人年金商品の加入状況

図13 個人年金商品の加入状況


2.5 40歳代は、旅行やスポーツ活動、音楽鑑賞を老後に一層深めながら、人間関係の充実を図る
   現在の趣味の中で老後に深く取り組みたいものをみると、40歳代では、「旅行」(75.5%)についで、「スポーツ活動・運動」が47.1%、「音楽鑑賞」が34.1%と高くなっている(図14)。
 一方、老後の人間関係についてみると、現役期までの「趣味、スポーツ、学習活動を通じてのつきあい」が深まるだろうとの予想が38.7%、深めたいとの希望が46.7%と高くなっている。また、老後さらに新しく拡げたい人間関係としても、62.8%が「趣味、スポーツ、学習活動を通じてのつきあい」をあげている(図15)。
 40歳代は、老後の趣味として旅行やスポーツ活動、音楽鑑賞などへの取り組みを一層深め、それらを通じた人間関係を老後は重視していこうとしていることがわかる。

  図14 老後に深く取り組みたい現在の趣味
図14 老後に深く取り組みたい現在の趣味

  図15 老後における「趣味、スポーツ、学習活動を通じてのつきあい」についての考え方
図15 老後における「趣味、スポーツ、学習活動を通じてのつきあい」についての考え方


2.6 40歳代は、老後は複数の住まいで過ごしたい
   老後は主たる住まいの他に別荘などを持ち、複数の住まいで過ごしたいかをみると、40歳代では58.6%と高くなっている(図16)。日常生活の場と別に、趣味などを充実して行える環境を求めているなど、遊び方や人間関係との関連が考えられる。

  図16 老後は複数の住まいで暮らしたいか
図16 老後は複数の住まいで暮らしたいか



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