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平成16年3月12日 '03−13号 Press Release

「生活設計と金融・保険に関する調査 第6回」まとまる


  (財)生命保険文化センター(会長・宮澤 健一)では、「生活設計と金融・保険に関する調査 第6回−サラリーマンの老後のライフスタイルと生活設計に関する調査−」をまとめました。
 本格的な高齢社会を迎えるなかで、新しい老後のライフスタイルが模索されているものと思われます。現役期に住み慣れた街を離れて、利便性の高い都心に移り住む人たちや、ボランティアなどに力を注ぐ人たちなど、価値観の多様化を背景に新しい老後のライフスタイルを目指そうとする人たちが増えるのではないでしょうか。
 本調査では、現役のサラリーマンが抱く老後のライフスタイルについて、働き方、遊び方(趣味・生きがい)、住まい方の3つの切り口で捉え、30歳代、40歳代、50歳代の三世代を比較しながら各世代の特徴についてまとめております。また、多様なライフスタイルを実現させるためにどのような生活設計が必要となってきているか、という点についても調べています。

【調査結果のポイント】
<<50歳代の特徴>>
    老後を目前にしている50歳代は、現在の勤務先においてフルタイムで「できるだけ長く続けたい」と考えている。また、フルタイム就労の引退後については希望としては「働きたくない」とする割合が三世代のなかで高いが、現実の予想としては6割が違った形で働き続けるだろうとしている。この背景として「公的年金の支給開始の遅れ」や「給付額の減少」という不安があると考えられる。老後の住まい方についても、「現在住んでいる地域・街」に住み続けることを考えており、別荘などとの複数の住まい方を考える人は少ない。老後に新しく始めたい趣味としては「旅行」をあげる割合が高く、人とのつきあいでは「ボランティアなどの社会活動」に関心をもっている。

〔具体的な調査結果〕

1.1 50歳代の希望の働き方は、フルタイムで長く働き、引退後は働かない
1.2 50歳代は、フルタイム就労引退後にも働くと予想している
1.3 50歳代は、公的年金の給付額の減少と支給開始の遅れに不安を抱く
1.4 50歳代は、定住志向で老後の住まい方を思い描く
1.5 50歳代の老後に新しく始めたい趣味は旅行
1.6 50歳代は、老後は職場ではなく社会活動や地域での人づきあいを拡げたい

<<40歳代の特徴>>
    40歳代は、フルタイム就労の引退後に「新たな事業や商売」、「シルバー人材センターの仕事」、「有償ボランティア」などの違ったところで働き続けたいと考える割合が高い。この世代は公的年金や退職給付制度に対して不安をもつ割合が高く、こうした不安の高さが、しっかりとした収入が得られる新しい働き方を望んでいると考えられる。同時に、引退までに老後の生活資金となる金融資産を積極的に準備しようとする人たちも多く、「個人年金保険」の加入率が高い。また今後も「個人年金保険」、「株式」、「外貨建て金融商品」など多様な準備手段を希望している。老後の楽しみ方としては「旅行」をあげる割合は50歳代と同様に高いが、「スポーツ」に特に関心が高いのが40歳代の特色である。また、40歳代は老後に別荘などとの複数の住まいで暮らしたいと考えている層が多い。

〔具体的な調査結果〕
2.1 40歳代は、老後は新しい働き方で、楽しみや生きがいのために働きたい
2.2 40歳代は、定年引退し、その後も長く、高収入を得ながら働き続けたい
2.3 40歳代は、公的年金、退職金等に対する不安を最も強く感じている
2.4 40歳代は、老後に備え、金融資産を準備しようとする意欲が高い
2.5 40歳代は、旅行やスポーツ活動、音楽鑑賞を老後に一層深めながら、人間関係の充実を図る
2.6 40歳代は、老後は複数の住まいで過ごしたい

<<30歳代の特徴>>
   30歳代はさすがにまだ老後が遠いため「退職時期」や「老後の働き方」、「住まい」などについても「予想がつかない」と回答する割合が高い。しかし、おぼろげながら厳しい老後になるとは予想している。老後の生活費予想額、退職金の期待額などでは三世代の中で最も低い回答となった。比較的質素な生活が余儀なくされると考えている。
 老後収入の内訳でも三世代の中で公的年金の割合が低く、就労収入の割合が最も高く、働き続けなければ暮らせないと予想している。老後の楽しみ方としては「外食・グルメ」や「映画・ビデオ作品鑑賞」などをあげる割合が高いことが目立っている。また、人とのつきあいで「配偶者」や「子や孫」などの近い家族との親密なつきあいを望んでいる。

〔具体的な調査結果〕
3.1 30歳代は、まだ老後のライフスタイルの予想がつかない
3.2 30歳代は、老後の生活水準を最も厳しく予想
3.3 30歳代は、退職給付を当てにできない
3.4 30歳代で老後を意識している層は生活防衛意識が高い
3.5 30歳代が老後に深めたい趣味は外食や映画、ビデオ鑑賞
3.6 30歳代は、老後は家族とのつながりや学生時代までの人間関係を重視

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<調査要領>
○調査地域  首都圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)50km圏
○調査対象  満30〜59歳の男女正規従業員
○サンプル数  2,150
○有効回収数  816
○調査方法 郵送法
○調査時期 平成15年11月27日〜12月14日
○調査機関 日本統計調査(株)

以 上