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平成11年4月15日 '99-1号 Press Release

「老後生活のリスク認識に関する調査」まとまる
−調査結果の概要−


2.老後リスク認識の規定要因

2)生活習慣の違いによる分析
 3つの老後リスク類型について、生活習慣・能力、人縁などによる規定要因を探り、各規定要因間の優先度を明らかにするため、情報に対する5つのタイプの志向性※、日常生活の自立度、職場以外の友人の数、近隣の友人との親密度、60歳以降の生活設計に対する意識、60歳以降に活かせる資格・技能の有無、60歳までの金融資産目標額との関係を分析した。
 分析の結果は下表の通りとなっている。

生活習慣・能力、人縁などによる規定要因のまとめ

人間関係リスク

費用リスク

健康・能力低下リスク

情報に対する

志向性

・限定情報志向型が強いほど高い

・情報先取型が強いほど高い

・他者情報参考型が弱いほど高い

・情報先取型が強いほど高い

・情報先取型が強いほど高い

・情報事前収集型が強いほど高い

日常生活の自立度     自立度が高いほど高い
職場以外の友人の数 友人の数が少ないほど高い    
近隣の友人との接触状況 親密度が低いほど高い    
60歳以降の生活設計に対する意識   生活設計を考えていないほど高い  
60歳以降に活かせる資格・技能の有無 資格・技能なしで高い 資格・技能なしで高い  
60歳までの金融資産目標額   目標額が低いほど高い  

※ 情報に対する5つの志向性の内容は、それぞれ以下の通り

限定情報志向型……

「少数の限られた人だけが得られる情報に魅力を感じる」

情報先取型……

「常に他の人よりも早く情報に接していたい」

情報事前収集型……

「新しいことをするときは事前に十分に情報を収集してから検討するほう」

他者情報参考型……

「専門家や他の人の意見や提案に従って物事を決めることが多い」

情報投資型……

「必要な情報なら、お金をかけることも惜しまないほう」

さらに、統計的な分析(重回帰分析)を行ない、リスクを感じさせる複数の要因の中で決め手となっているものは何かをみると、下図の通りである。

・「人間関係リスク」を規定する要因の中で、最も規定力が高いのは、「情報先取型」である。以下、規定力の順に、「職場以外の友人の数」、「他者情報参考型」と続いている。
・「費用リスク」を規定する要因の中で、最も規定力が高いのは、「60歳以降の生活設計に対する意識」である。以下、規定力の順に、「情報先取型」、「60歳までの金融資産目標額」と続いている。
・「健康・能力低下リスク」を規定する要因の中で、最も規定力が高いのは、「日常生活の自立度」である。次いで「情報事前収集型」となっている。


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