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平成9年12月4日 '97−10号 Press Release

せまい島国・日本でもところ変われば人かわる

地域別にみる「1996 日本人の生活価値観調査」調査 −追加分析リポート−

人々の物事への考え方は、居住する地域によってどのような違いがあるのでしょうか?


(財)生命保険文化センター(会長・加藤一郎)では、家族・人間関係・生き方・働き方について人々の考え方を調査した「1996 日本人の生活価値観」調査を4月に発表しましたが、このたびさらに追加分析を行いました。全国を北海道から九州までの8ブロックに分けて分析したところ、6つの地域で特徴が表れました。
■調査結果の要約

北海道…強い責任感の持ち主

「責任が伴うことはできるだけ避けたい」とは思わない。また、「他人が嫌がらせをされている場にであったら、見て見ぬふり」ができない。「友人のような親子関係」を支持しないのも、親としての「責任感」の表れとも読める。

責任を伴うことはできるだけ避けたい
  そう思う そう思わない
北海道 11.1% 66.7%
全国平均 19.0 51.6

他人がいやがらせをされているところに出合ったときは、そこからはなれて見ぬふりをしたい
  そう思う そう思わない
北海道 3.3% 60.0%
全国平均 11.4 47.9

親子のつきあいも友人のような関係でありたい
  そう思う そう思わない
北海道 50.0% 26.7%
全国平均 59.9 18.6

東北…とにかく家族思いの東北

「家族の者に多少の負担になっても、自分の納得のいく生き方をしたい」とは思わない。つまり、家族のためには自己犠牲をもいとわない、家族思いである。
家族の者に多少負担になっても、自分の納得のいく生き方をしたい
  そう思う そう思わない
東北 21.3% 44.9%
全国平均 33.4 34.7

関東…「自分」の主体性が大切な関東

「趣味や遊びに熱中しているときが一番幸せだ」と感じ、「重要なことは、結果がどうなろうとも、人に頼らず自分で考えて決めたい」と考える。「多くの人から理解されなくとも、気の合った仲間さえわかってくれればよい」と人間関係の範囲を「自分」中心に選別する意識がある。

趣味や遊びに熱中しているときが一番幸せだ
  そう思う そう思わない
関東 61.2% 17.4%
全国平均 53.6 21.6

重要なことは、結果がどうなろうとも、人に頼らず自分で考えて決めたい
  そう思う そう思わない
関東 55.3% 19.5%
全国平均 50.8 22.7

多くの人から理解されなくても、気の合った仲間さえわかってくれればよい
  そう思う そう思わない
関東 55.3% 17.5%
全国平均 51.0 21.1

北陸…「地域の和」重視の北陸

「隣近所とのつきあいを積極的に行いたい」と考える。一方で「社会的の一員として何か社会のために貢献したい」と考えない人が多いのは、国のため、社会のためにと大仰に考えずに、近所づきあいを重視するなど、できることをやるという堅実さの表れとも思われる。

隣り近所とのつきあいを積極的に行いたい
  そう思う そう思わない
北陸 74.1% 6.2%
全国平均 62.2 11.1

社会の一員として何か社会のために貢献したい
  そう思う そう思わない
北陸 56.8% 13.6%
全国平均 69.9 7.3

中部、近畿…いかにも日本人らしい中部・近畿?
全国平均的で著しい特徴が見いだせなかった。

中国・四国…「家族のため」を思い、堅実な生活を重視する中国・四国

「家族のために、自分の死後も考えておきたい」、「家族が死亡した場合の生活も、きちんと考えておきたい」など、家族や自分の将来に備えて準備を行っていこうとする意識が高い。「楽をして多くのお金を儲けることに抵抗を感じる」人の割合が高いほか、「たとえ単調でも、安定した生活」を重視するなど、勤勉・堅実な様子が窺える。

家族のためには、自分の死後のことも十分考えておきたい
そう思う そう思わない
中国・四国 83.9% 5.7%
全国平均 71.5 10.4

家族の者が死亡した場合の生活のことも、きちんと考えておきたい
そう思う そう思わない
中国・四国 81.8% 4.2%
全国平均 73.5 8.5

楽をして多くのお金を儲けることに、抵抗感はない
そう思う そう思わない
中国・四国 14.1% 58.3%
全国平均 22.4 47.4
たとえ単調でも、安定している生活の方がよい
そう思う そう思わない
中国・四国 75.5% 5.2%
全国平均 68.3 11.0

九州…見せかけや演技を嫌う内容本位派 

「他人が自分をどう思っているか」を気にせず、「状況や相手によって、異なる自分を演じたい」とも思わない。親に対しても、「もめそうなときは、親の言うことを素直に聞いているふりをする方がよい」と思わない。以上から、「ありのまま」を大切にする様子が窺える。他方で、「仕事のためには、家庭生活が犠牲になることもやむをえない」とシビアに考える。

他人が自分のことをどう思っていてくれるか気になる
そう思う そう思わない
九州 26.3% 57.1%
全国平均 29.5 42.9
状況や相手によって、異なる自分を演じたい
そう思う そう思わない
九州 18.7% 53.5%
全国平均 22.2 42.4

親ともめそうなときは、親の言うことを素直に聞いているふりをする方がよい
そう思う そう思わない
九州 30.8% 45.5%
全国平均 32.3 33.4
仕事のためには、家庭生活が犠牲になることもやむをえない
そう思う そう思わない
九州 40.4% 32.8%
全国平均 26.6 43.5

なお今回の調査では、上記の地域別分析のほか、人口別(市群規模別)の調査も併せて行っております。概ね人口規模が小さいほど、自分の主体性よりは集団の和を重視したり、女性は結婚したら家庭を守ることに専念したほうがよい、自分を犠牲にしてでも家族のためならつくしたい、といった考え方が強まる傾向が表れています。

調査の詳細は、別添の報告書をご覧ください。


-調査要領-

●調査対象 全国16歳以上70歳未満の男女個人
●サンプル数 2,500
●抽出方法 層化2段無作為抽出法
●調査方法 面接聴取法
●実施時期 平成8年7月
●有効回収数/率 1,794/71.8%