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第3回 男性には厳しい遺族年金生命保険文化センター・編集子(R子)
「ねんきん定期便」の例・一部抜粋(50歳未満編)

「ねんきん定期便」が届くようになって、自分の今まで払ってきた保険料累計額が分かった。この金額は自分のお給料から天引きされた金額だが、厚生年金の保険料は勤務先も折半して払っているので実は2倍の保険料が払い込まれている。30年近く払っているので2倍すると結構な金額だ。

受け取る老齢年金はどうなるのか見てみると、「これまでの加入実績に応じた年金額」と、それを20年間受け取った場合の金額が書いてあった。年金額を見るとこんなものかと思うが、20年間の受取額を見ると大きな金額だと思う。

今の時点の計算では、どのくらい生きれば元をとれるのだろう。
計算してみると(保険料累計額は2倍にして計算)、自分の場合は63〜64歳は報酬比例部分の年金(老齢厚生年金)が、65歳からは老齢基礎年金+老齢厚生年金が受け取れるので、76歳まで生きられればだいだい元が取れる。「平均寿命」まで生きればかなり上回って受け取れる計算だ。
※老齢厚生年金の支給開始年齢は、生年月日と性別によって異なる。

年金制度は世代間扶養の制度だし、「遺族年金」や障害年金もあるので、「老齢年金」だけをみて元をとりたいとは考えていないのだが、貯金もあまりできそうにないし生きているうちはある程度年金をもらえないと生活できない。老後の生活設計を考える上で年金制度はしっかりしていてもらわなくては困るとつくづく思う。

ところで、遺族基礎年金は「子供のいる妻」か「子供」にしか支給されない。 妻がいれば、まず妻が受け取ることになる。その間、子供は支給停止になる。
妻がいなければ子供が受け取ることになるが、両親が離婚していて子供が母と生計を同じくする場合は支給停止になる。
逆に妻が死亡した場合はどうかというと、夫に受け取る権利はない。子供に受け取る権利はあるが、父と生計を同じくする場合はやはり支給停止になる。

遺族基礎年金は、どんなに収入が少なくても「子供のいる夫」には支給されない。一方、年収850万円未満の「子供のいる妻」には支給される。
また、遺族厚生年金も夫が受け取る場合は、妻の死亡時に夫が55歳以上などいくつか条件があり、支給が厳しくなっている。
「男性には厳しい制度となっています」と書かれたものをよく目にはするが、随分と差があるように思う。もう少しバランスがとれた制度になればよいと思うのだが…。

 

父子家庭(離婚なども含む)には、以前は「児童扶養手当」も支給されなかった。昨年の8月分から支給されることになり、若干手当てされたが遺族基礎年金と比べると金額も少ないし、所得制限も厳しい。でも、一歩前進ではあるのだろう。

毎日夜遅く帰ってくる夫に「早く帰って少し助けて!私が死んだら困るでしょ?」と言うと、「大丈夫、生命保険があるから!」と言い返され、むっとした顔をすると「うそだよ、困るよ。明日は保育園のお迎えを代わるから、マッサージにでも行ってきたら」などとごまかされる。

※子供とは18歳到達年度の末日までの子供または20歳未満で1級・2級の障害状態にある子供。
※子供が受け取る場合の遺族厚生年金は、生計を同じくする父または母がいても支給停止にならない。

 
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