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第1回 知って得する?いや知らないと損するなんて!生命保険文化センター・編集子(R子)

生命保険文化センターに就職してから、もうすぐ30年目。こういう職場に勤めていなかったら、「生命保険」や「生活設計」「年金」「税金」「医療」に関することなど特に詳しく知ることもなく、必要に迫られたときに周りにあわてて聞いたり、調べたりしたことだろう。どれも生活していく上で大切なことなのに、学校では教わらなかった。

20年ほど前の話だが、父が心筋梗塞で緊急入院したことがあった。カテーテルによる検査や手術などを数回して、確か100万円くらいの請求書を突然渡された。父は自営で衣料品の小売をしていたが、商売も大変だったし、母も病気だったので家にはお金があまりなかった。
しかし、このときは文化センターでの仕事をする中で、高額療養費制度のことを知っていたし、健康保険から貸付を受けられることも知っていたのであわてることはなかった。

知らなかったらどうしていただろう?
病院に支払いについての相談をしていただろうか?
そして、高額療養費制度のことや貸付のことを無事に教えてもらっていただろうか?
それとも、あせってどこかにお金を借りに行っていただろうか?
自分の性格だと後者のような気がする。
(現在の高額療養費制度では、手続きをすると支払いは自己負担限度額までとなるので、一時的に多額の費用を支払う必要もなくなっている)。

埋葬料・家族埋葬料・埋葬費(2011年1月現在)

17年前に母を亡くしたときは、健康保険から出る家族埋葬料の請求をしそびれてしまった。 このときは政府管掌健康保険で、母を自分の被扶養者にしていた。請求していれば、当時10万円が支給されたと思うが、被扶養者の異動届を出したことで請求手続きも済んだと勝手に勘違いしてしまった。そのうちにバタバタしていて埋葬料のことは忘れてしまった。請求の時効は2年だが、それをかなり過ぎてから『そういえばあのときもらっていなかった』とハタッと気がついた。

埋葬料(費)は、国民健康保険(国保)だと葬祭費などというが、そもそも知らない人も多いように思う。国保だと死亡届けを役所に出す際に一連のことを教えてくれそうな気もするが、社会保障なのに、知っていると得をするというか、知らないと損をすることはたぶん多い。 それは、自分で請求することになっていることが多いからだが、必要な人になかなか必要な情報が届かないことがある。今は、インターネットである程度のことが調べられるが、そもそも知らなければ、調べることもしないだろう。

社会保障の手続きがもう少し親切であってほしいという思いはあるが、その一方で、就職すると税金や社会保険料はすぐに天引きされるのだから、暮らしの上で必要なことは、社会に出る前に教育を受けられるようになっていればいいのにとも思う。
そうすれば、知らないと損をするという不公平なことが少なくなるだろう。

※生命保険文化センターでは、「実学」的な授業を紹介したサイトを作っています。 実学とは社会で生きていくうえで知っておくべきことです。
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