日本でも遅まきながら外来生物法などの法律が整備されてきましたが、日本の場合は、外来生物のなかで危ないものをリストに挙げてそれを「防除していく方式」です。これに対して、オーストラリアやニュージーランドは、外来生物は原則としてすべて移動を禁止する。そのなかで在来生物に影響を与えないものだけを「許可する方式」を取っています。後者のほうが効率的にも優れていると私は思います。
さらに、ニュージーランドには「外来種110番」という通報・警報システムがあって、たとえば「外来種にあたるペットが捨てられていた」というような報告に24時間対応できるシステムがあります。
日本でもそういうシステムを作るべきだと思うし、その趣旨を国会の参考人質問で述べたこともあります。もちろん社会的な合意も必要です。お金もかかります。
WWFの各国支部の活動を見ても、イギリスやアメリカなど100万人を超える会員がいる国もあれば、日本のように4〜5万人にすぎない国もあります。人口比で考えると非常に少ない。野生生物問題についても、たとえ国の取り組みが弱くても、それをWWFのようなNGOがカバーしているところもあります。日本は国もNGOもまだまだ力不足です。
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一般に、欧米人は環境意識が高いといわれるのは、産業革命以降、大規模な環境破壊をしてきて、その反省があるからでしょう。日本の場合はそこまではやらなかった。だから逆にいま危機感が十分ではないということはあるかもしれません。たしかに、欧米からみると遅れた感はありますが、しかし、近年は何とかしなければという意識は芽生えてきたと思います。 |