生島ヒロシさん
心と身体と財布の健康。どれが欠けても幸福にはなれません
アメリカの大学を卒業後、TBSアナウンサーを経て独立。フリー転向後は本業であるキャスターだけでなく、ファイナンシャルプランナーやヘルスケアアドバイザーとしても活躍している生島ヒロシさん。50代になってから社交ダンスを始めたり、資格取得に挑戦したり、人生の中で「今が一番元気」と語る生島さんに、そのバイタリティの素と健康を保つ秘訣についてお聞きした。
 
20代、30代、40代と過ごしてきて今が一番健康です
生島ヒロシさん  私は39歳のときにそれまで働いていたTBSを退社して独立したんですが、振り返ってみると、それからの10年間が人生の中で一番大変だったような気がします。仕事の面では、フリーランスですから常に仕事を追い求めていかなくてはいけないという攻めの姿勢が必要でしたし、プライベートな部分でも子育てがあったり、義母の介護があったりと、とにかくいろいろなことが重なりましたから。その分成長できたとも思うんですけれど、それと同じくらい悩みごとがあって、ストレスを感じることも多かった。
 そういう経験を積み重ねていくと、人生にとって何が大切で、何が必要ないのかが見えてくる。それでやっと心技体ともに基盤が固まったというか、安定してきたのが50代。今のモットーは積極人生、ポジティブシンキングです。「怒らず、恐れず、悲しまず」、中村天風さんという明治時代の哲人の言葉ですが、人生を朗らかに生きていく姿勢を大切にしています。
 もちろん、過去の出来事を振り返って、「あの時こうしていれば・・・」と思うことはありますし、涙で枕をぬらしたことも一度や二度じゃありません(笑)。でも、過去はあくまでも過去。そういう割り切りができるようになってきたのも50代になってからですね。だからというわけじゃないですけれど、これまで20代、30代、40代と過ごしてきて、今が一番元気で健康。この歳になって、毎朝4時前に起きてラジオの生番組に出演できるのも、年間170本以上におよぶ講演のために全国を飛び回れるのも、すべて元気で健康だから。そのためにも、健康管理には人一倍気をつかっています。 TBSラジオ系「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」の収録
お金をかけずに取り組める手間なし健康法にハマっています!
 実は僕は自他ともに認める健康マニアなんです。健康に気を配るようになった最大の理由は親父を早くに亡くしたこと。その影響でわりと若いころから自分の健康には気を配ってきました。最近は特に、「心と身体と財布の健康」を心がけています。たとえ身体が健康でも、心が病んでいたり、お金の心配ばかりしていたりでは幸せとはいえませんし、その反対にいくらお金があっても心や身体が健康でなければ幸せとはいえないでしょう。「心」と「身体」と「お金」の健康は別々のテーマではなくて、人生を充実させるための密接に関わった要素なんです。
 まず「身体」の健康については、幸いにというか、ラジオ番組の仕事を通じてたくさんのドクターとお会いする機会に恵まれていますので、いろいろと話を聞いて、専門家直伝の健康法を実践しています。僕が特に注目しているのは、あまりお金をかけずに手軽に取り組める手間なし健康法です。
 一番にみなさんにおすすめしたいのは「口閉じテープ」。朝起きるとノドがカラカラになる人や、イビキをかきやすい人。その原因は口呼吸であることが多いんです。口呼吸を続けているとリンパ節が腫れて風邪をひきやすくなるので、健康にも良くない。そこで口閉じテープの登場です。これを口に貼って寝るだけで自然な鼻呼吸に矯正できる。もう6〜7年使っていますが、睡眠も深くなりますね。今、絶対に手放せないものを聞かれたら口閉じテープと答えるかもしれません(笑)。

健康維持のためにも好きなゴルフに汗を流す  それから、胃腸が弱い人はお腹にカイロを貼ると効果的。僕は中学生のころから胃腸が弱かったんですが、具合が悪いと感じたらお腹や胃の裏にカイロを貼るといいと聞いて、それを実践するようにしたらだいぶ改善しました。身体を温めるってことはすごく大事なことなんですね。他にも片鼻式呼吸法とか、グーパースクワットとか様々な健康法を取り入れています。ポイントはとにかくいろいろ試してみて、自分に合ったものを見つけること。長く続けられるものじゃないと意味がないですからね。あとは、自分の身体の声を聴くことも大切。身体が求めているものを敏感に感じて、自然の要求に逆らわないことが重要だと思います。
いろいろな人に出会い、いろいろな人に助けられて今の自分がいる
 それから「心」の健康。日本では自殺者が5年連続3万人を超えています。この数字は交通事故死の3倍で、海外と比較しても圧倒的に高い。外国人の方に聞くと、日本のような豊かな国でこんなにも自殺者が多いなんて信じられないそうです。
 僕は、心の豊かさには「かきくけこ」が必要だと思っています。「か」は感謝、感激、感動すること。「き」は希望を持つこと。「く」はクヨクヨしないこと。「け」は健康であること。そして「こ」は行動すること。これらの言葉に集約されるような気がしますね。前にトランペッターの日野皓正さんがおっしゃっていましたが、日野さんは指を怪我したとき、「これはほかの指を使えってことだな」と考えて鍛錬したそうです。大きな人物っていうのは、ポジティブだし、行動力がある。逆境をバネにしているんですね。すばらしいなと思いました。
 いきなりそこまでいかなくても、できるだけ消極的な言葉を言わない努力は必要でしょう。ピンチの時はどうしても「困ったなあ」とか「もうダメだ」と思いがちですけれど、きっとどこかに解決策はあるはず。僕自身、必ずそう考えるようにしています。
 
生島ヒロシさん
家族の一員・愛犬さくらと近くの公園で  それと、最近つくづく感じるのは周りの人たちによって自分が生かされているということ。いろいろな人に出会い、いろいろな人に助けられて今の自分がいる。そう考えるようになりました。身近なところでは家族ですね。友人や事務所のスタッフ、仕事を通じて出会った人々もそう。たくさんの人たちとのふれ合いや助け合いが、心の健康につながっていくんじゃないでしょうか。
 それと僕にとっての心の癒しは、愛犬のさくらちゃんかな。散歩に連れていったり、夜は一緒に寝たりもするんですけれど、一緒にいるだけで心が安らぎますね。自分の子どもよりも素直に言うことを聞いてくれますし(笑)。まあ、家族みたいなものですよ。
人生をエンジョイするためにもマネープランを考えましょう!
 僕は50歳になってから社交ダンスを始めたり、ファイナンシャルプランナーやヘルスケアアドバイザーの資格を取得したり、今までにないものにチャレンジしましたが、何歳になっても生きがいを持つこと、挑戦意欲を失わずに活き活きした自分でいることは大切だと思います。
 そして、そのように楽しく充実した生活を送るためには「財布」の健康が必要ですね。「財布」といっても、貯金がたくさんあるということではありません。実際、僕の貯金は「これだけ?」ってくらいですから(笑)。ここでいう「財布」の健康とは、人生「いざという時」に備えてマネープランを考えておくということです。ファイナンシャルプランナーの資格を取ったのも、それと無関係ではありません。きっかけは義母の介護。介護っていうのは思った以上にお金がかかるものですね。
 たまたま僕の場合はそれがきっかけでしたが、今は昔のように右肩上がりの成長が期待できる時代ではないし、突然リストラされることもあるじゃないですか。こういういざという時のためにお金の知識を身に付けて、リスク管理や資産運用などマネープランを考えておかないと大変なことになるわけです。せっかく与えられた人生なんだから、その人生をエンジョイするためにお金のことをしっかり考えよう。そんな風に考える人がもっと増えてくるといいなと思います。
生島ヒロシさん
Plofile
  講演後、著書にサインを講演のために地方へ行くことも多い。高知・はりまや橋にてケーブルテレビの番組収録  
  1950年宮城県気仙沼市生まれ。法政大学経営学部に入学するが、大学紛争を機に単身渡米。1975年、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校ジャーナリズム科を卒業し、翌1976年にアナウンサーとしてTBSに入社する。ラジオやテレビの様々な番組で活躍後、1989年にTBSを退社し、生島企画室を設立。独立後はキャスターにとどまらず、講演や本の出版、セミナーの司会など幅広い分野で精力的に活動している。現在、『生島ヒロシのおはよう定食・一直線』(TBSラジオ系)にレギュラー出演中。『生島ヒロシのこれで元気に!手間なし健康法』(日本経済新聞社)など著書多数。

公式ホームページ (株)生島企画 はこちら
 
 
発行/(財)生命保険文化センター  Interview & Writing/福田智生  Photo/吉村隆  Editor/宮澤省三(M-CRUISE)  Web Design/Ideal Design Inc.
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