WEB.01 私の元素 元素インデックスページへ閉じる
美しくて知的なのに、飾らない人柄で人気のリサ・ステッグマイヤーさん。司会やコメンテーターなど国内外で多忙を極めるリサさんは、オスカープロモーション所属のタレントさんでもありますが、甘いものが大好きでお手製スウィートも作ってしまうほど。さて、そんなリサさんの美しさと引き締まったスタイルの維持、そして精神的なバランスをとる「元素」を探ってみましょう。
いつの間にかアイアンウーマン?
リサ・ステッグマイヤー  6年前に朝の生番組を担当していたとき、不規則な食生活とストレスで、体重が増えてしまった事がありました。体調管理のために水泳でも始めようかと思っていたら、たまたま知り合いにトライアスロンをやっている方がいてお話しを伺ったんです。
  それまで、トライアスロンというと「鉄人レース(アイアンマン)」とか「限界へのチャレンジ」といった苛酷なイメージしかなかったのですが、そういうものだけじゃないと。「オリンピック・ディスタンス」※1という、私がいま取り組んでいるのがそれなんですが、スイム(水泳)1.5km、バイク(自転車)40km、最後のランが10kmと、合計51.5kmもあるとはいえ、これなら何とか私にでもやれるんじゃないかと、軽い気持ちで始められたんです。
  最初の5カ月はスクールでトレーニングを積みました。何も分からないので、それこそ基本になる自転車の漕ぎ方から始めるという感じでした。決してストイックに自分を追いつめるようなトレーニングではなかったですね。それは、「タイムは遅くても、トライアスロンで完走したい」、というのが私の気持ちだったからなんです。スポーツは目標があった方が楽しめると思いますが、私の目標は「完走する」ということだったんですね。
  初めて参加したのは2000年、愛知県の伊良湖で行われたレースでした。完走したときの達成感はやはりステキで、それがあるから続けているわけですけれど、レースでいろいろな方と出会い、仲間が増えたことも私にとってはとてもよかったですね。

  今では、日本トライアスロン連合国際広報委員というお仕事も引き受けるようになっていました。
愛知県の伊良湖で行われたレース
※1 アイアンマンレースは、スイム3.9km、バイク180km、ラン42kmの合計約225 kmが基本だったが、1982年に「ザ・トライアスロン」としてその約1/4の短さの規定となり、2000年のシドニーオリンピックから正式競技となったことからこのように呼ばれている。
 
走っていると、季節の変化を感じる自分がいる
リサ・ステッグマイヤー
 
  私の日常生活に、トライアスロンは大きな変化を与えてくれています。仕事で行く海外ロケにもランニングシューズを欠かさず持参して、時間があれば走っていますね。
  ジョギングやサイクリングをしていると、街の季節の変化に敏感になっている自分に気づくんです。春の緑、初夏の香りも、私はきっと他の誰よりも早く感じている。「ああ、キンモクセイの香りだ。もう秋なんだな」とか、空気の澄み渡った冬の朝には「こんなところから富士山も見えるんだ」とか。風を切って走るときに、微妙に雨の気配なんかも感じるから、その日の天気予報も私のほうが当たったりして……。

  トレーニングしていれば私自身の体調もよくわかります。体調管理への気配りから、日頃の食べ物のことにも関心を強く持つようになりました。オーガニックであるかとか、産地とか季節の旬とかにもね。甘いものには目がないので、仕事で頑張った自分へのご褒美としてときどきいただいていますが、それでもトライアスロンを始めるようになってから、外では食べないで、できるだけ自分でつくるようになりました。

  ジョガーやサイクリストの視点で街を見ていると、街の環境ということにも目がいかざるをえません。ゴミや空き缶が平気で放置されている。容器の過剰包装や使い捨ても問題です。さらには歩行者、自転車、車がなかなか上手く共存できない日本の道路にも、ひとこと言いたいことはありますね。トライアスロンをきっかけに、自分のなかに健康や環境についてのセンサーができてきたことを強く感じます。
 
子どもたちの磁力?「リサまっしぐら」
リサ・ステッグマイヤー  仕事やトレーニング中に気づいたことを、昨年から始めたブログ「Risa's ジャーナル」にもよく書いています。ブログに画像は欠かせませんから、デジタルカメラはいつも持っていて何かあるとすぐ撮影。ほとんど自分で撮影してるんですよ。
  私のブログに最も登場頻度が高いのは、トライアスロンのことではなくて、実は愛犬の「マックス」と「ウイリー」。共に2歳になるミニチュア・ダックスフントのオスで、「私の長男、次男」なんて呼んでいるんですけれど、ほんと、彼らにはいつも笑わせられたり、しんみりさせられたり、ブログのネタには欠かせません(笑)。

  中学生のときから18年寄り添った犬が亡くなって、しばらくの間、一種のペットロス状態になっていたんですが、結婚を機に主人からプレゼントされたのがマックスでした。一匹じゃ寂しいだろうって、すぐにウィリーも飼うようになって。
  ペットを飼えば、当然のことながら飼い主に責任が生まれます。エサをあげて、一緒に遊んであげて、病気の面倒も見なくちゃいけません。でも、それが生活の張り合いになるんですね。仕事の後も寄り道しないでまっすぐ家に帰るようになったし、家のお掃除などもマメになったり、何より人間として優しくなったという感じがします。無邪気でわがままな「子供たち」を育てているんですから、こちらも寛容の気持ちが必要。ちょっとしたことで短気を起こすことがなくなりました。衛生上、寝室やリビングには入れないなどのルールを決めたものの、結局一緒に寝てしまったりして甘くなっています。犬に話しかけるって、はたからみたらおかしいかもしれないけれど、ついつい話しかけてますね。でも、よく人間に話しかけられているペットとそうでないペットって、人への理解や反応が違うんですって。この仔たちは私の大切なコミュニケーションの相手であり、何にも代えがたい私の「お宝」なんです。
プロフィール
 
リサ・ステッグマイヤー
リサ・ステッグマイヤー
◆タレント◆
1971年アメリカ・インディアナ州に生まれる。本名は梨沙子ステッグマイヤー。13才から日本に住む。上智大学比較文化学部・日本語日本文化学科卒。親しみやすいキャラクターと持ち前の語学力で、報道からバラエティーまで幅広く活躍。好きなスポーツはトライアスロンのほか、スキー、テニス。
トライアスロン実績
ベストレコード 2時間28分24秒
2004年10月3日、村上NTTトライアスロンジャパンカップ第5戦オリンピックディスタンス
現在まで年間4〜5レースに出場、すべてのレースで完走を果たす
[DATA]トライアスロン
水泳、自転車、ランニングの3種目競技。数字の「3」を意味するトライ(tri)と「運動」を意味するアスロン(athlon)から「トライアスロン(Triathlon)」と命名された。誕生は1974年のアメリカ西海岸。その後、1980年前後のフィットネスブームに乗って急速にファンを増やし、今日では世界5大陸100ヵ国を越える国・地域の人々に親しまれるまでになっている。日本国内のトライアスロン人口は急速に増加し、レースに参加しない潜在者層も含めると、その数は現在20万人を超えるといわれている。

(社)日本トライアスロン連合ホームページより
 
 
 
発行/(財)生命保険文化センター
Interview & Writing/広重隆樹
Photo/吉村隆
Editor/宮澤省三(M-CRUISE)
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