生命保険に関するQ&A
Q.生命保険会社の経営内容を知るには?
A
「企業の経営内容の公開」のことをディスクロージャーといいますが、各生命保険会社では、一般閲覧用に毎年決算後7月末までにディスクロージャー誌などを作成して、業務の内容や財務状況の情報を開示しています。経営内容に関する資料には以下のようなものがあります。
ディスクロージャー誌
- 概要
会社の事業年度ごとの業務、財産の状況をまとめた説明書類です。保険業法により作成が義務付けられています。(会社によって名称が異なりますが、一般的には、「○○生命の現状」などの名称になっています) - 主な内容
直近5事業年度の主要な業務の状況、責任準備金、資産の運用状況、基金(資本金)、ソルベンシー・マージン比率注)1、基礎利益注)2、有価証券等の含み損益などが掲載されています。 - 備え付けてある場所
生命保険会社各社(本・支社等)
※生命保険協会(本部・地方)、生命保険文化センター、全国の消費生活センターなどでも、各社のディスクロージャー誌を備え置いています。
その他参考資料
ディスクロージャー誌の見方を消費者向けに解説した「生命保険会社のディスクロージャー 虎の巻」(生命保険協会作成)を、生命保険協会(本部・地方)と生命保険文化センターに備え置いています。また、生命保険協会のホームページでも閲覧できます。
変額保険(特別勘定)の資産運用に関する情報をまとめた「変額保険(特別勘定)の現況」を生命保険各社はそれぞれの本社・支社等に備え置いています。
注)1
ソルベンシー・マージンとは「支払余力」という意味です。生命保険会社は、将来の保険金などの支払いに備えて責任準備金を積み立てているため、通常予測できる範囲のリスクについては十分対応できます。しかし、大災害や株の大暴落など、予想しない出来事が起こる場合があります。このような「通常の予測を超えて発生するリスクに対応できる支払余力」を有しているかどうかを判断するための行政監督上の指標の一つが「ソルベンシー・マージン比率」です。この比率が200%を下回った場合、監督当局(金融庁長官)によって早期に経営の健全性の回復を図るための措置が取られます。
注)2
生命保険会社ではディスクロージャー推進の一環として、平成13年3月期決算から「基礎利益」という新しい指標を公表しています。「基礎利益」とは、「経常利益」から、生命保険会社が保有している資産を売却することにより得られる利益など、いわゆる本業以外での利益である「有価証券売却損益」や「臨時損益」などを除いて算出したもので、保険本業の1年間の期間収益を示す指標になっています。
ソルベンシー・マージン比率や基礎利益だけをとらえて、経営の健全性のすべてを判断することは適当ではありません。ディスクロージャー誌に掲載されている資産状況や業績の推移なども含め総合的に判断する必要があります。


